2015.10.01 - 12.23
締切り
ました
世田谷美術館パフォーマンス・シリーズ トランス/エントランスvol.14
福留麻里ソロダンス『そこで眠る、これを起こす、ここに起こされる』
世田谷美術館パフォーマンス・シリーズ トランス/エントランスvol.14
福留麻里ソロダンス『そこで眠る、これを起こす、ここに起こされる』
写真:松本和幸
「トランス/エントランス」は、世田谷美術館のエントランス・ホールで展開する実験的なパフォーマンス・シリーズです。アール(曲線)を描く吹き抜けの天井、2階にいざなう大理石の大階段など、当館でもとりわけ複雑で有機的な姿をみせる空間とアーティストが対話することで、毎回冒険心あふれる作品が生まれています。
今回登場するのは、繊細な動きから凛とした存在感を放つダンサー、福留麻里。世田谷美術館に足しげく通い、館内や外の公園を歩き、思考しながら新作をつくりあげます。公園の隅にある、埋蔵品が眠っていた祭礼用の大きな盛り土=「砧大塚」。あるいは館内の図書館にある、アフリカ美術の展覧会カタログ。遠くから、時間をかけてやってくるモノたちを出発点に、福留は想像力を羽ばたかせます。「眠る」「起こす」「起こされる」=眠りと覚醒という豊かな比喩のもと、空間とモノにひっそりと出会う身体のさまざまなありようが、みずみずしいダンス作品になります。
[アーティストコメント]
ある日の公園で
子供たちは駆け回る
若者は太鼓の練習をする
大人は木陰で昼寝する
老人は座って何かを眺めている
長い長い時間
眠っている大昔の祭礼のあと、道具たち
大きな土の盛り上がり
その土が呼吸する横を歩く
この場所での焚き火は禁止されている
[プロフィール]
福留麻里 ふくとめ・まり(ダンサー)
1979年東京都生まれ。2001年より、新鋪美佳と共に身長155cmダンスデュオほうほう堂として活動。独自のダンスの更新を試みる。ほうほう堂の活動と並行して、ひとりで踊るほか、ダンサーとして様々な振付家の作品に出演。2014年、ソロ作品『川に教わる』を上演。2015年、大崎清夏(詩人)、木下美紗都(音楽家)、石塚周太(音楽家)と共に、詩×音楽×ダンスによる作品『海に帆をしまう』を制作。日常的な仕草やくり返せる動き、物の感触や佇まい、作為と無作為の間を行き来するようなスピード感など、身近なことや単純なことに動きのはじまりを見つけて踊っている。
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出演
構成・振付・出演=福留麻里(ダンサー)
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日時
2015年12月22日(火)・23日(水・祝)19:30開場 20:00開演
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申込方法
予約:web予約またはお電話にて。*web予約フォームはこちら
*電話:世田谷美術館03-3415-6011(10:00-18:00、月曜休、ただし10月12日[月・祝]、11月23日[月・祝]は開館、10月13日[火]、11月24日[火]は休館)
希望する公演日、お名前、ご連絡先、チケット枚数をお知らせ下さい。
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会場
当館エントランス・ホール
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定員
各日90名
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参加費
予約2500円/当日3000円(中学生以下は無料、ただし未就学児のご入場はご遠慮下さい)
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その他
構成・振付・出演:福留麻里
美術:佐々木文美
照明:木藤歩
音響:堤田祐史(WHITELIGHT)
舞台監督:細川浩伸
制作:米原晶子
宣伝美術:天野史朗
主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
写真:松本和幸