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刊行物

『イスラム美術展 宮殿とモスクの至宝 V&A美術館ジャミール・ギャラリー』

[カタログ/2005年発行]

-開催概要から-

世界屈指のイスラム美術のコレクションを有するヴィクトリア・アンド・アルバート美術館より、コレクションのハイライトとも言うべき7世紀から19世紀のイスラム美術の至宝を紹介します。高さ6メートルを超える精緻な木製象嵌細工の説教壇やチェルシー・カーペットとして有名な5メートル半にも及ぶ絨毯をはじめ、ガラス、ラスター彩などの陶器、装飾タイル、象牙細工、金工、染織など、宗教と世俗をそれぞれ代表するモスクと宮殿を飾った選りすぐりの美術品百数十点を展示します。

目次

序章 地理的な意義

「礼拝、時間と空間」ティム・スタンリー



第1章 イスラム美術とは何か?

「サーサーン朝の遺産」レベッカ・ネイラー

「コーランの美術」ティム・スタンリー

「織物と埋葬」ティム・スタンリー

「非イスラム教徒の存在」レベッカ・ネイラー

「エスファハーンのコープ」ティム・スタンリー



第2章 図像表現の問題

「サファヴィー朝の時計文字盤」ティム・スタンリー

「チェルシー絨毯」ティム・スタンリー

「オスマン朝 書の伝統」ティム・スタンリー

「オスローとシーリーン」バリー・D・ウッド

「アルダビール絨毯」ティム・スタンリー



第3章 詩的環境

「スペインの象牙製品」マリアム・ロッサー=オーエン

「埋蔵品」マリアム・ロッサー=オーエン



第4章 パトロンと美術制作者

「水晶の水差」マリアム・ロッサー=オーエン

「スルターン・カーイトバイのミンバル」バリー・D・ウッド

「イーデンホールの幸運」マーク・ジョーンズ



第5章 相互影響

「小箱と狩猟用角笛」マリアム・ロッサー=オーエン

「マラガ製の鉢」マリアム・ロッサー=オーエン

「銀器と真鍮器」ティム・スタンリー

「1918年終戦記念日」ティム・スタンリー



終章 

「サウス・ケンジントンのイスラム美術」ロバート・マードック・スミス、レベッカ・ネイラー



資料:王朝

翻訳註

参考文献

謝辞

写真クレジット

索引



奥付

2004年英語版第1刷発行

2005年日本語版発行

本書は英国のV&A美術館出版部より編集・発行された”Palace and Mosque”の日本語版である。

著者:ティム・スタンリー(V&A美術館・アジア部門中東コレクション主任学芸員)、マリアム・ロッサー=オーエン、スティーヴン・ヴェルノア

翻訳:安藤恭子、木下哲夫(序章・第1章)

学術協力:中近東文化センター(川床睦夫・真道洋子ほか)

編集協力:世田谷美術館、読売新聞社東京本社

校閲:岩田高明

デザイン:バーナード・ヒグトン

写真:マイク・キットカット(V&A写真スタジオ)

発行所:V&Aパブリケーションズ(ロンドン)

日本語版©2005 The Board of Trustees of the Victoria and Albert Museum



ISBN 185177 497 1

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