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世田谷美術館では2003年より小学校4年生~中学生を対象とした夏休みイベント「ナイトツアー」を開催しています。コロナ禍の今年はオンラインで実施しましたが、それまでのナイトツアーはどのように行われていたのかを振り返ります。今回は2015年に『金山康喜のパリ』(2015年7月18日-9月6日)展に関連して開催したナイトツアー2015「金山さんとの約束」の内容をご紹介します。なお、この文は2015年に発行された当館ニュースレターに掲載されたものです。2015年8月29日、夏の最後を締めくくる当館の名物イベント「ナイトツアー」が行われました。このイベント、もともと当館のボランティア=鑑賞リーダーからの提案で始まりました。動物園で夜に活動する動物たちを見るのと違って、窓もない美術館の展示室というのは、昼だろうが夜だろうが、基本的に変わりはないのです。違いがあるとすれば、他にお客様がいないこと。つまり、貸切であることです。鑑賞リーダーからよく聞く不満は、子どもたちを案内するときに感動の声すら遮らなければならないこと。さわっちゃいけない、はしっちゃいけない、大きな声でさわいじゃいけない、この3大タブーのうち、3つ目だけは夜の美術館では許されるのです。年に一度、思いっきり子どもたちに美術館を楽しんでもらうのが、当館のナイトツアーです。ゲーム感覚で謎を解きながら、作品の本質を味わっていく、という特別な鑑賞ツアーなのです。では、2015年のナイトツアーを紙上ドキュメントでご体験いただきましょう。18:30 ナイトツアースタート!参加者は事前に募集した小学4~6年生45名。閉館後、受付で名札をもらって講堂へ。同じ色の名札の4,5人で1グループとなります。18:40 展覧会紹介ビデオの怪まずは、開催中の『金山康喜のパリ』展の紹介ビデオを見ます。展覧会の担当学芸員が金山の作品と人生を語ります。「33歳という若さで死んでしまった金山さんはどんなに無念だったでしょう。きっと、もっともっと絵が描きたかったに違いありません・・・」。すると途中で突然、画面が乱れ、薄暗い部屋に人影らしきものが映ります。「・・・ぼくはもっともっと絵を描きたかった。子どもの頃からやりたいことをちゃんと考えておけば良かった」と独白するこの人物は金山の亡霊でしょうか? 彼は、紙を破っては名札のようなものに詰め込んでいます。いったい何をしているのでしょう?18:50 第1の謎会場に明かりが戻るやいなや、子どもたちは自分たちの下げている名札を見ます。さっきのビデオで謎の人物が何かを入れていたのはこの名札じゃなかっただろうか?中を探ると紙の破片が。グループ全員の紙片をつなぎ合わせると美術館の地図が現れました。第1の謎19:00 金山の亡霊グループにひとつだけの懐中電灯を頼りに、真っ暗な館内を地図の指示通りに進んでいくと地下のある部屋にたどり着きます。部屋に入ると、先ほどビデオに写っていたのと同じ人影が・・・。その人物は無言のまま、彼らに封筒を手渡します。金山の亡霊19:10 指示書の解読封筒にある指示に従い、手に入れたカードキーで関係者以外立入禁止のバックヤードの扉を開けます。いよいよ美術館の裏側へ。指示書の解読19:20 夜の美術館夜の美術館のバックヤードには怪しい人たちがたくさんうごめいています(もちろん、演出です!)。バックヤードでは、巨大エレベーターや収蔵庫、秘密の扉などを守る「番人」たちからの数々の難題をクリアし、キーワードやアイテムを手に入れて、展示室まで進んでいきます。収蔵庫の番人19:40 金山の亡霊への誓いついに展示室。金山康喜の絵に描かれているモチーフをすべて集め「最後の扉」を開けると、そこに再び金山の亡霊が現れ、「君たちが33歳までに叶えたいことをぼくに誓ってくれ」と言います。ひとりずつ「わたしは絵をたくさん描きます」「ぼくはサッカー選手になります」「結婚して子どもを3人持ちます」など、夢を声に出します。「早くに目標を持ってがんばれば、きっと叶う。君たちは悔いのない人生を生きて」と金山の亡霊は子どもたちにメッセージを伝えます。金山の亡霊への誓い20:00 エンディング全員が金山への誓いを終えると、明かりが付きます。既に金山の姿はなく、彼の作品だけが並んでいます。子どもたちは金山が33年という短い人生の中で、魂をそそいで描いた作品をじっくり鑑賞するのでした。ゲームクリア後の作品鑑賞余談ですが、金山の亡霊役をやった某学芸員は、当初嫌々引き受けたものの45人もの子どもたちから真剣に夢を誓われ、思わず感涙したそうです。デジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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当館では、開館当初より、子どもたちに美術をもっと身近におもしろく感じていただくために、様々な普及活動をおこなってきました。2020年の今年は新型コロナ感染症の影響で、どのイベントも通常通りに開催することができず、代わりにこのブログを通じての「動画配信」という形で様々な取り組みに挑戦中です。そのひとつに、毎年恒例の夏休みの子どもイベント「ナイトツアー」がありました。「ナイトツアー」は通常、参加者である子どもたちが閉館後の美術館をストーリーに沿って探検するのですが、今年はライブを含むドラマ仕立ての動画配信でおこないました。題してナイトツアーon-line 2020「展示室の白い影」。山場は当館初のライブ配信。8月15日19時から20分に及ぶ長回しワンカット一発勝負の収録。この無謀ともいえるチャレンジ、なんとか無事に終了することができました。最初の5分ほど、ホームページと動画がリンクしないという不備があり、一部の方にご迷惑をおかけいたしました。当日ライブでリアルタイムにご覧になった方は107名でした。ありがとうございました。ナイトツアーは2003年から毎年開催しています。普段、他のお客様もいらっしゃる美術館では、子どもたちの感動の歓声まで注意せねばならないため、当館のボランティア=鑑賞リーダーからの、たまには展示室で子どもたちにのびのび思いっきり騒いでもらいたい、という要望で始まった企画です。内容はその時開催中の展覧会に合わせて様々ですが、バックヤードを含む、館内全域を探検し、美術館の仕事や役割、マナーなども学びつつ、ゲーム感覚で楽しめるものとしています。企画・実施は鑑賞リーダーと当館普及スタッフでおこなっています。特に、ここ数年顕著なのは鑑賞リーダーでもあり、当館の映画講座OBでもある方々の大活躍です。今年の「展示室の白い影」は、実は一昨年の「没後40年 濱田庄司展」に関連しておこなったナイトツアーの続編のお話となっていました。ナイトツアーの夜、ものを大切に思わない鑑賞リーダーの「竹内」が、たまたま濱田庄司の陶芸作品に引き寄せられて美術館にやってきた道具の化身・つくもがみの怒りを買い、そのとばっちりで試練を受けることになった参加者の子どもたちは、人間がものを大切にしている証明をしていく、といった内容でした。最後には子どもたちのおかげで「竹内」も、ものを大切にする心を取り戻し、めでたしめでたし。はい、その「竹内」、今回はすっかり改心し、前編に登場しています。ナイトツアー2018「7人のつくもがみ」2020年3月、世の中が予想もしなかった状況となり、美術館でも全てのイベントが次々と中止になってしまい、不慣れなオンラインやリモートでのイベントに切り替えざるを得ない中、「本物に」「直に」「対面で」にこだわってきた普及担当としては複雑な思いを抱えていました。少しでも生でリアルなイベントをおこないたいと「そうだ!ナイトツアーをライブでやろう!」と思い立ったのはゴールデンウィーク頃。その後、次々に襲い来る課題の山。まず、当館は通信環境が絶望的に整っていないのです。いろいろ考えた結果、スタート地点のライブラリーからLANを繋ぎ、なんと100メートル近いケーブルを引きずりながら有線で配信をおこなうことに。LANケーブルが命綱ライブの内容を簡潔にするために録画での配信部分も作り、また当日問題が発生した場合に代わりに配信する動画も予め用意することにしました。予備動画撮影風景予告編、前編を収録した7月半ば、再び感染者が急増し、録画配信に留めた方がよいのではないか、というスタッフ内の議論はライブ前日まで続きました。リハーサルを最小限にし、打合せはオンラインでおこない、当日も美術館に集まるのは最低限の出演者のみとし、決行することにしました。リハーサル風景リハーサル風景予告編に出てくる美術館の職員は本人たちですが、本編の出演者、全体に関わるスタッフは全員ボランティアです(不肖、わたし以外)。当館では「美術大学」という年間にわたる総合的な美術講座を開催しているのですが、実技授業の中に「映画」があり、修了後に自主制作映画を作っているサークルのようなものがあります。芝居もできる、カメラも回せる、何より美術館愛がある、これだけの人材をもっている美術館はそうはないだろうと自負しています。YouTubeライブの映像をチェックする出演者たちナイトツアー予告編、前編、後編(ライブ)、エピローグは今からでも当館HPデジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」→こちらよりご覧いただくことができます。エピローグ撮影風景
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8月29日までの火~土は10時から16時まで、美術館の地下創作室にて「なんでも相談美術館」を開催しています。美術館の見所案内や、美術や美術館に関するご質問など、美術館のボランティア=鑑賞リーダーに何でもご相談ください。美術館の作品MAPやワークシートなどの配布、100円ワークショップの材料キット「おうちで100円ワークショップ」の販売もおこなっています。気軽にお立ち寄りください。なんでも相談美術館 コマーシャル動画(約3分)→なんでも相談美術館 コマーシャル動画をYoutubeで見る「おうちで100円ワークショップ」現在販売中(日によっては品切れのこともあります)。すべて一つ100円。おひとり1種類につき、1セットでお願いします。・表装の美(かけじくキット。キットの他に15㎝角の折り紙3枚が必要です)表装の美(かけじくキット)・開けば屏風の小宇宙(屏風キット)開けば屏風の小宇宙(屏風キット)・ルソー人形(フリュマンス・ビッシュタイプと自分で描くオリジナルタイプがあります)ルソー人形(フリュマンス・ビッシュタイプ)ルソー人形(オリジナルタイプ)・モザイコ・エスパニョール(タイルとモザイクによるオーナメント作り)モザイコ・エスパニョール・New! キラキラらでんアクセサリー(ラメのマニキュアが別途必要です)キラキラらでんアクセサリー・New! 創作こけしストラップ(無地のミニこけし)創作こけしストラップナイトツアーon-line「展示室の白い影」もご覧ください。
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今年の宮本三郎記念美術館のサマー・ワークショップは、一味ちがいます!講座室にあつまってワイワイしながら作ることができない今年は、紙上ワークショップをおこなうことにしました。そのなかみは、展示室やおうちでできるワークシートのお題をとおして、たのしく美術鑑賞しながら、傑作!快作!をつくっちゃおうというもの。ワークシートは4種類あります。1ヒントは展示室にある!「おたのしみ♪360(サブロー)数字クイズ!」難易度☆2頭の上に好きなものをのせて写真を撮ろう!「なりきりミュージアム!《薪(まき)を運(はこ)ぶ人》になって写真を撮(と)ろう」落とさないようにするのが、むずかしいので、難易度☆☆☆3写真で模写してみよう!「なりきりミュージアム!《農夫(のうふ)》になって写真を撮(と)ろう」難易度☆☆4あなたの想像(そうぞう)で描(か)く!「絵の中の世界を想像(そうぞう)してみよう《ヴィーナスの粧(よそお)い》」難易度☆~☆☆☆☆難易度は目安です。チャレンジしたら、ぜひ宮本三郎記念美術館までおくってください!アッとおどろく力作をお待ちしています。「なりきりミュージアム!《農夫(のうふ)》になって写…だれかといっしょにチャレンジすると、いろいろな発見ができます。撮ったあとに、いっしょにスマホの画面をのぞきこんで、顔の角度がもう少し…とか、足の角度が足りなくない?など、相談しながら、たのしいおうち時間をすごしてみませんか? お題となっている宮本三郎の作品は、宮本三郎記念美術館の展示室で、10月4日(日)まで見られます。ぜひ、展示室で見てください。おうちからは、セタビブログのページで絵が見られます。
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ナイトツアーon-line 「展示室の白い影」 エピローグ→ナイトツアーon-line「展示室の白い影」(エピローグ)をYoutubeで見る予告編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 前編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 後編 8月15日(土)19時より公開中 ⇒ こちらをクリック!エピローグ 公開中 ⇒ こちらをクリック!デジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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夏休みの恒例イベント「ナイトツアー」、今年はオンラインで開催しました!8月15日の夜、世田谷美術館では、何かが起きる? 閉館後に展示室に出現するという白い影を確かめに、美術館ボランティアのつばきとまどかは、いよいよ今夜、閉館後の美術館を探検します。ナイトツアーon-line 「展示室の白い影」 後編 ※8月15日(土)19:00~ 公開中!→ナイトツアーon-line「展示室の白い影」(後編)をYoutubeで見る予告編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 前編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 後編 8月15日(土)19時より公開中 ⇒ こちらをクリック!エピローグ 公開中 ※コンプリート特典あり ⇒ こちらをクリック!対 象: スマホ、パソコン、タブレットをお持ちでインターネット環境のある方。 内容は小学校4年生以上向けとなります。参加方法: 動画配信後、当館ブログよりご覧いただけます。参加費: 無料※通信環境の不具合や状況などにより、ライブから録画配信となる場合もありますのでご了承ください。デジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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宮本三郎記念美術館の展示室やおうちでできる、「この絵どんな絵? 鑑賞ワークシートをやってみよう」の第4弾!↓PDFをダウンロードしてやってみよう!絵の中の世界を想像(そうぞう)してみよう《ヴィーナスの粧(よそお)い》 ※作品は、宮本三郎記念美術館の展示室で、2020年10月4日(日)まで見られます。ぜひ、展示室で見てください。 おうちからは、このページで絵が見られます(上の、虫めがねマークをクリックすると、大きくできるようになります)。イベントページにもどる→こちら
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宮本三郎記念美術館の展示室やおうちでできる、「この絵どんな絵? 鑑賞ワークシートをやってみよう」の第3弾!↓PDFをダウンロードしてやってみよう!なりきりミュージアム!《○○》になって写真を撮(と)ろう ※作品は、宮本三郎記念美術館の展示室で、2020年10月4日(日)まで見られます。ぜひ、展示室で見てください。 おうちからは、このページで絵が見られます(上の、虫めがねマークをクリックすると、大きくできるようになります)。イベントページにもどる→こちら
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宮本三郎記念美術館の展示室やおうちでできる、「この絵どんな絵? 鑑賞ワークシートをやってみよう」の第2弾!↓PDFをダウンロードしてやってみよう!なりきりミュージアム!《薪(まき)を運(はこ)ぶ人》になって写真を撮(と)ろう ※作品は、宮本三郎記念美術館の展示室で、2020年10月4日(日)まで見られます。ぜひ、展示室で見てください。 おうちからは、このページで絵が見られます(上の、虫めがねマークをクリックすると、大きくできるようになります)。イベントページにもどる→こちら
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夏休みの恒例イベント「ナイトツアー」、今年はオンラインで開催しました!8月15日の夜、世田谷美術館では、何かが起きる? 美術館ボランティアとして研修中のつばきとまどかは、ふと、あるウワサを耳にして・・・。ナイトツアーon-line 「展示室の白い影」 前編→ナイトツアーon-line「展示室の白い影」(前編)をYoutubeで見る予告編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 前編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 後編 8月15日(土)19時より公開中 ⇒ こちらをクリック!エピローグ 公開中 ※コンプリート特典あり ⇒ こちらをクリック!対 象: スマホ、パソコン、タブレットをお持ちでインターネット環境のある方。 内容は小学校4年生以上向けとなります。参加方法: 動画配信後、当館ブログよりご覧いただけます。参加費: 無料※通信環境の不具合や状況などにより、ライブから録画配信となる場合もありますのでご了承ください。デジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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宮本三郎記念美術館の展示室やおうちでできる、「この絵どんな絵? 鑑賞ワークシートをやってみよう」の第1弾!↓PDFをダウンロードしてやってみよう!おたのしみ360(サブロー)数字クイズ! ※作品は、宮本三郎記念美術館の展示室で、2020年10月4日(日)まで見られます。イベントページにもどる→こちら
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夏休みの恒例イベント「ナイトツアー」、今年はオンラインで開催しました!8月15日の夜、世田谷美術館では、何かが起きる? ハラハラドキドキ秘密の美術館を大公開!ナイトツアーon-line 「展示室の白い影」 予告編→ナイトツアーon-line「展示室の白い影」(予告編)をYoutubeで見る予告編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 前編 公開中 ⇒ こちらをクリック! 後編 8月15日(土)19時より公開中 ⇒ こちらをクリック!エピローグ 公開中 ※コンプリート特典あり ⇒ こちらをクリック!対 象: スマホ、パソコン、タブレットをお持ちでインターネット環境のある方。 内容は小学校4年生以上向けとなります。参加方法: 動画配信後、当館ブログよりご覧いただけます。参加費: 無料※通信環境の不具合や状況などにより、ライブから録画配信となる場合もありますのでご了承ください。デジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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2004年からスタートした当館土曜日の名物イベント「100円ワークショップ」。小さいお子様から大人の方まで、どなたでもその場で気軽にご参加いただけ、開催中の展覧会に関連した満足度の高い創作体験ができる人気講座です。ほぼすべての材料は100円ショップや文具店でそろうものばかり。おうちで作っていただけるよう、秘伝(?)のレシピを大公開!今回ご紹介するのは、「速水御舟とその周辺」展(2015年5月2日―7月5日)に関連して開催した「表装の美」です。表装(ひょうそう)とは、書や絵画を鑑賞するため、保存するために掛軸(かけじく)や屏風(びょうぶ)にすることです。絵や写真を額縁(がくぶち)に入れると引き立って見えますよね?その和風版が表装といえます。自分で描いた絵、お気に入りのポストカードなどを美しいかけじくに表装しましょう。掛け軸 各所の名称【材料】・かけじくに入れる作品=タテのハガキサイズの絵、ポストカードなど・かけじく型紙(3枚のPDFを印刷する) ⇒かけじく型紙(PDF) ※かけじく各部の名前(PDF) ・15×15センチの折り紙3種類 A(金や銀をつかった友禅千代紙などがベスト) 1/2枚 B(できれば千代紙や和紙) 同じ柄2枚 C(できれば千代紙や和紙) 1枚・ボール紙(少し厚めの紙ならなんでも可) 15×150mm1枚・丸棒またはタピオカ用ストロー(太さ10~12mm長さ180mm以上のもの) 1本 ※なければボール紙で代用材料【必要な道具など】・カッターまたはハサミ・定規・のり・えんぴつ・かけじく型紙を印刷するためのプリンター【手順】1、かけじく型紙3枚をA4の紙にプリントアウトします(動画1)※PDF画像はそのままプリントすると縮小されてしまいます。プリンターの設定から「実際のサイズ」または「縮小をしない」を指定して印刷してください※おりがみを貼っていくとガイダンスが見えなくなってしまうので、2枚ずつプリントするのがオススメ(動画1)2、かけじく台紙①と②を青い線でカットし、のりしろにノリをぬってタテに貼り合わせます(動画1)※プリントすると上下と右が切れてしまいますが、紙のはしまで断ち落としてください3、おりがみ型紙A・B・Cに合わせて、おりがみA・B・Cをカットします(動画2)(動画2)4、カットしたおりがみ、作品、八双を番号順にかけじく台紙に貼ります(動画3)①一文字下(二つ折りにして開いている方を上)②作品(絵ハガキなど)③一文字上(二つ折りにして開いている方を上)④中廻し(柱)左右⑤中廻し(下)⑥中廻し(上)⑦地⑧天⑨風帯⑩八双(ヒモをつけて、うらがわの一番上に横に貼る)(動画3)5、地の「山折り」を折って、のりしろウラにノリをつけ、うらがわに貼ります。折り目の間にタピオカストローを差し込みます(動画3)※タピオカストローの両端に黒や金色のマスキングテープを巻くと更に本格的になります6、できあがり!完成!同じ作品もおりがみA・B・Cの組み合わせを変えるとまた違った美しさを楽しめます。作品をいっそう引き立てる表装をいろいろ試してみましょう。別バージョン今回、表装をした作品は当館のコレクションより、平福百穂(ひらふくひゃくすい)の「誉謝女王(よさのひめみこ)」です。日本画家であり、歌人でもあった平福は飛鳥時代の歌人、誉謝女王が詠んだ万葉集の歌をモチーフに描いています。「流らふる雪吹く風の寒き夜に我が夫の君はひとり寝らむ」遠く離れたところにいる愛する家族を思う歌です。(写真・平福百穂(1877-1933)《誉謝女王》制作年不詳 紙本着色)平福百穂(1877-1933)《誉謝女王》制作年不詳…デジタルコンテンツ「イベントレポート」にもどる→こちら
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2004年からスタートした当館土曜日の名物イベント「100円ワークショップ」。小さいお子様から大人の方まで、どなたでもその場で気軽にご参加いただけ、開催中の展覧会に関連した満足度の高い創作体験ができる人気講座です。ほぼすべての材料は100円ショップや文具店でそろうものばかり。おうちで作っていただけるよう、秘伝(?)のレシピを大公開!今回、ご紹介するのは「平泉-みちのくの浄土-」展(2009年3月11日-4月19日)に関連して開催した「キラキラらでんアクセサリー」です。らでん(螺鈿)とは、貝殻を加工して器などの表面に貼りこむ技法です。ミュージアム・コレクションⅢ「受け継がれる工芸の技と心-そして現代へ」展(新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、2020年3月29日で終了)に展示されていた小栁種国(こやなぎたねくに)氏の漆(うるし)の箱にもらでんの技法が使われています。見る角度によって様々な色に光る夜光貝(やこうがい)や黒蝶貝(くろちょうがい)などを使って、水面(みなも)に浮かぶ菱(ひし)の花や葉が表現されています。小栁種国《蒔絵箱「巡水譜」》1995年このレシピでは、あたかも本物の貝のような(?)身近な素材で、豪華(ごうか)ならでん風ストラップをつくります。【材料】材料・黒プラ板(手に入らないときは透明(とうめい)のプラ板を焼く前に黒い油性マジックで塗りましょう)・プリズムシート(またはホログラム折り紙、キラキラ折り紙など。シワをつけたアルミホイルでも代用できます)・金のラメマニキュア(ラメが大き目で液が透明(とうめい)なもの)・マニキュアトップコート穴あけパンチ、型抜きパンチ・穴あけパンチ(写真上)・型抜きパンチ(写真下)※無くても可 根付紐(ねつけひも)・根付紐(ねつけひも)・ハサミ・つまようじ※すべて100円ショップで購入できます【作り方】1、黒プラ板を好きな形、大きさに切り抜き、パンチで穴を開けて、オーブントースターで焼いてちぢめる ※プラ板の焼き方は各メーカーの指示に従ってください 黒プラ板を切る(角を丸くする) 穴をあけるところにえんぴつで印(しるし)をつける 穴あけパンチで穴をあける 穴を開けた状態 オーブントースターでプラ板を焼く 焼き上がり(約5分の1にちぢむ)2、プリズムシートを型抜きパンチでぬいたり、好きな形に切りぬく プリズムシートを切る 3、焼きあがったプラ板に手順2で切り抜いたプリズムシートを、マニキュアトップコートで貼(は)りつける 切りぬいたプリズムシートをトップコートでプラ板に貼(…4、手順3の上からラメマニキュアでところどころ飾(かざ)る ラメマニキュアで飾(かざ)る ラメマニキュアで飾る5、手順4の上から全体にトップコートをぬる 全体にトップコートをぬる6、乾いてから根付ストラップをつけて出来上がり! 完成! 【応用編】この手法、黒くてツルツルしている樹脂(じゅし)、プラスチック製品全般であれば、直接プリズムシートを貼って楽しめます。 アクセサリーや文具、小物入れなど、いろいろ飾り付けてみましょう! ※食器には使用しないでください。デジタルコンテンツ「イベントレポート」にもどる→こちら
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2004年からスタートした当館土曜日の名物イベント「100円ワークショップ」。小さいお子様から大人の方まで、どなたでもその場で気軽にご参加いただけ、開催中の展覧会に関連した満足度の高い創作体験ができる人気講座です。ほぼすべての材料は100円ショップや文具店でそろうものばかり。おうちで作っていただけるよう、秘伝(?)のレシピを大公開!今回、ご紹介するのは「奈良原一高のスペイン」展(2019年11月23日-2020年1月26日)に関連して2020年1月25日まで開催していたタイルとモザイクを使ってスペイン風のオーナメントを作る「モザイコ・エスパニョール」です。【材料】ミニタイル各種ガラスタイル各種石粉粘土コルクボード(厚さ3mm)強力両面テープ※上記はすべて100円ショップで購入できます。タイルは専門店の方が種類もたくさん揃います。材料NEOモザイコ(新日本造形) ※材料写真の左のカラフルなもの。教材用の画材で、樹脂でできた厚さ1mmの板。手で簡単に割ることができます。色は14色。ネットショップで購入できます。下書き用の紙ふきとり用布(古Tシャツなど)【作り方】手順の概要1. オーナメントの形を考えて紙に描き、切り抜く(②)2. コルクに1の形を写す(④)3. 1にタイルをレイアウトする(⑤) 4. コルクを切り抜く。ヒモを通す場合はここで穴を開ける(⑥)コルクを切り抜き、穴を開けた状態5. コルクに両面テープを貼る(⑦)両面テープを貼る6. 5に3のレイアウト通りにタイルを貼っていく(⑧)3のレイアウト通りに、タイルのデザインを置いてみる両面テープをはがし、タイルを貼るすべてタイルを貼り終わった状態7. 粘土をちぎってタイルの間を埋める粘土を用意するタイルのすきまを粘土で埋める8. ぬれた布を使って表面を整える表面を平らに整える9. NEOモザイコを割って、すきまに埋め込む10. 表面をきれいに整えて完成!オーナメントの完成!※乾燥に1日程度かかります。乾燥時には本など載せておくと、ソリを防ぐことができます。デジタルコンテンツ「イベントレポート」にもどる→こちら
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2004年の開館当初より、夏休みの期間中、どなたでも気軽にご参加いただけるワークショップをおこなっている宮本三郎記念美術館。今年の夏は、4月3日より8月26日まで開催した「宮本三郎 親密な空間」展にちなみ、8月8日、10日、12日の3日間、サマー・ワークショップ「お面でトモダチ!似顔絵セッション」をおこないました。約1時間のセッションで、イラストレーターの小池アミイゴさんの軽快なトークとともに、参加者がペアになって向かい合い似顔絵を描いてお面を作ります。小池アミイゴさんの独特なナビゲートのもと描き進めていくと、みんなずいぶんと個性的な似顔絵に…。親子やお友達など身近な相手を前にペンを進めてみると、日頃よく見ているようで見ていない特徴に気付いたり、自分やお子さんの自由な画力に気付いたり。最後は、参加者全員のカラフルな完成品をならべて愉快に笑い、大いに盛り上がりました。サマー・ワークショップ「お面でトモダチ!似顔絵セッシ…サマー・ワークショップ「お面でトモダチ!似顔絵セッシ…サマー・ワークショップ「お面でトモダチ!似顔絵セッシ…来年も楽しい企画をご用意してお待ちいたしております。サマー・ワークショップ「お面でトモダチ!似顔絵セッシ…
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世田谷美術館の分館・宮本三郎記念美術館は、学校が夏休みとなる期間に、4月3日より8月26日まで開催した「宮本三郎 親密な空間」展にちなんだ2つのワークショップをおこないました。報告その1は、子ども鑑賞ワークショップ「31音の美術かんしょう文――みたこと、感じたことを伝えてみよう」についてのレポートです。「宮本三郎 親密な空間」展(会期:4/3~8/26)…「宮本三郎 親密な空間」展(会期:4/3~8/26)…7月27日の午後、小学校3年生から中学生の参加者約10人と、鑑賞ナビゲーターの白鳥建二さん、歌人の天野慶さん、世田谷美術館のボランティア・鑑賞リーダー約10人が集まり、展示室での作品の鑑賞と、創作室での短歌の創作を、ぎゅっと3時間に詰め込んだ濃密な時間を過ごしました。はじめに、全盲の鑑賞ナビゲーター・白鳥建二さんと、言葉で伝え合いながら展覧会を鑑賞。子ども鑑賞ワークショップ 展示室での鑑賞の様子その後、歌人の天野慶さんに、カルタのたのしみ、短歌の面白味を手ほどきいただきながら、参加者一人ひとりが感じたことを短歌によみます。次に、自作のカルタ(読み札)を作り、最後に作品の絵柄を印刷したカードを絵札にし、カルタとりをおこないました。子ども鑑賞ワークショップかるた取りの様子参加者がよんだ短歌は、10月末まで、1階講座室の壁に展示しています。9月8日(土)よりはじまりました「宮本三郎 装飾性の展開」展(会期:2018年9月8日(土)~2019年3月17日(日))とあわせて、ぜひご覧ください。
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世田谷美術館では毎年夏休みにはたくさんの子どものためのワークショップをおこなっています。今年の目玉はなんといってもこれ!「濱田庄司展」に関連したワークショップ「こども美術大学 ツチ・ノ・チカラ美術大学」。このワークショップは3日間かけて陶芸について鑑賞と体験でじっくり学ぶものです。1日目は展覧会の鑑賞と器の制作、2日目は焼きあがった器の鑑賞会と展示、3日目は親子で栃木県の益子を訪れ、濱田庄司さんの窯を、お孫さんであり、現在、濱田庄司記念益子参考館の館長である濱田友緒さんのご案内で見学します。まず陶芸って何?を体験してから、益子の登り窯や濱田庄司さんが使っていた土や釉薬を実際に見ることができます!益子の濱田窯 登り窯に使用する薪益子の濱田窯の登り窯また、ワークショップで制作した器は8月1日~26日の期間、「ツチ・ノ・チカラ」展として当館の2階のライブラリーの前のスペースに展示します。鑑賞、制作、遠足、展覧会!と4つ揃った滅多にない贅沢な企画ですが、初日が夏休み前ということもあってか、まだ席に余裕があります!是非、ご応募お待ちしています。
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毎週土曜日に開催の100円ワークショップでは、現在開催中の「ボストン美術館 パリジェンヌ展」に関連してサシェ(匂袋)作りをおこなっています。その名も《おフランス・フレグランス》。初日から大好評をいただき、連日100名を越えるお客様で賑わっています。中でも目につくのは“常連さん”。ありがたいことに数年前から毎回お越しくださる方、毎回どころか毎週お越しくださる方が最近とても増えてきています。今回は好みの香り・レース・チュール・リボン・ワンポイントモチーフを選んで組み合わせます。コスト100円以内に納めるために、その時々安く手に入る材料を使用していたり、回数を重ねるごとにお客様より新しいアイデアをいただいたり、同じ内容ながら実はちょっとずつ変化しています。3回目にあたる1月27日からはフォトコーナーができました。自分で作ったサシェを置いて撮影することができます。どうぞ、2回、3回と複数回のご来場をお待ちしています。
新着情報
8月31日(土)に開催予定の「こども映画ワークショップ2024 上映会」は、予定通り開催いたします。ご来場予定のお客様におきましては、来場時および終了後にご利用される交通機関の運行状況などご注意ください。当日のお問い合わせ先 TEL:03-3415-6011(世田谷美術館 こども映画ワークショップ担当)
新着情報
緊急事態宣言発令を受け、新型コロナウィルス感染症拡大抑制のため、当面、おうちで100円ワークショップのキット販売を見合わせます。
新着情報
世田谷美術館では「さくら祭」を4月14日(土)、15日(日)に開催します。砧公園にはヤマザクラ、シダレザクラ、ヤエザクラ・・・まだまだこれから見ごろを迎えるサクラがたくさんあります。ミニライブやワークショップなど開催いたしますので、皆様、お誘いあわせの上、ご来場ください。>> 詳細はこちらのページをご覧ください。