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企画展(終了)
没後80年 日本画界の異才・速水御舟がめざした絵画世界の神髄に迫る 40年という短い生涯を疾風怒濤のように駆け抜けた天才日本画家・速水御舟(はやみ・ぎょしゅう)(1894-1935)。御舟は歴史画から出発し、印象派の点描に似た新南画、中国の院体画を思わせる写実を極めた花鳥画、琳派の奥行を排した金屏風、渡欧後、西洋絵画の群像表現に魅せられ人体表現へと向うなど、画風を目まぐるしく変化させて行きますが、道半ばで夭折してしまいます。本展は師の松本楓湖、兄弟子の今村紫紅、同輩でライバルの小茂田青樹、仲間の牛田雞村、黒田古郷、小山大月に、御舟一門の高橋周桑と吉田善彦を加え、御舟の作品と共に周辺作家の作品を一堂に集め、近代日本画の頂点のひとつともいえる御舟芸術がいかにして誕生したかを検証します。
イベント(終了)
日本画の革新をめざした速水御舟の創作の裏には、様々な技法・材料上の工夫がありました。前半は速水御舟作《洛北修学院村》を中心としたレクチャー、後半は御舟の作品再現(実演)を交えながら、技法・材料面から、御舟の絵画表現の秘密に迫ります。
イベント(終了)
イベント(終了)
作品を美しく引き立てるミニ掛け軸を作ってみませんか。お好みのポストカード(ハガキサイズ)を入れることができます。
ミュージアムショップ
目次「速水御舟とその周辺―受け継がれる絵筆の心」石井幸彦図版第1章 安雅堂画塾―師・松本楓湖と兄弟子・今村紫紅との出会い第2章 赤曜会―今村紫紅と院展目黒派第3章 良きライバル―速水御舟と小茂田青樹第4章 御舟一門―高橋周桑と吉田善彦作家解説速水御舟とその周辺作家 関連年譜主要参考文献出品目録奥付企画・構成:世田谷美術館(石井幸彦)編集:世田谷美術館(石井幸彦、竹内まゆ、清水真砂)翻訳:ルイザ・ルビンファイン編集協力:岩田高明デザイン:梯耕治制作:印象社発行:世田谷美術館©2015
ブログ
2004年からスタートした当館土曜日の名物イベント「100円ワークショップ」。小さいお子様から大人の方まで、どなたでもその場で気軽にご参加いただけ、開催中の展覧会に関連した満足度の高い創作体験ができる人気講座です。ほぼすべての材料は100円ショップや文具店でそろうものばかり。おうちで作っていただけるよう、秘伝(?)のレシピを大公開!今回ご紹介するのは、「速水御舟とその周辺」展(2015年5月2日―7月5日)に関連して開催した「表装の美」です。表装(ひょうそう)とは、書や絵画を鑑賞するため、保存するために掛軸(かけじく)や屏風(びょうぶ)にすることです。絵や写真を額縁(がくぶち)に入れると引き立って見えますよね?その和風版が表装といえます。自分で描いた絵、お気に入りのポストカードなどを美しいかけじくに表装しましょう。掛け軸 各所の名称【材料】・かけじくに入れる作品=タテのハガキサイズの絵、ポストカードなど・かけじく型紙(3枚のPDFを印刷する) ⇒かけじく型紙(PDF) ※かけじく各部の名前(PDF) ・15×15センチの折り紙3種類 A(金や銀をつかった友禅千代紙などがベスト) 1/2枚 B(できれば千代紙や和紙) 同じ柄2枚 C(できれば千代紙や和紙) 1枚・ボール紙(少し厚めの紙ならなんでも可) 15×150mm1枚・丸棒またはタピオカ用ストロー(太さ10~12mm長さ180mm以上のもの) 1本 ※なければボール紙で代用材料【必要な道具など】・カッターまたはハサミ・定規・のり・えんぴつ・かけじく型紙を印刷するためのプリンター【手順】1、かけじく型紙3枚をA4の紙にプリントアウトします(動画1)※PDF画像はそのままプリントすると縮小されてしまいます。プリンターの設定から「実際のサイズ」または「縮小をしない」を指定して印刷してください※おりがみを貼っていくとガイダンスが見えなくなってしまうので、2枚ずつプリントするのがオススメ(動画1)2、かけじく台紙①と②を青い線でカットし、のりしろにノリをぬってタテに貼り合わせます(動画1)※プリントすると上下と右が切れてしまいますが、紙のはしまで断ち落としてください3、おりがみ型紙A・B・Cに合わせて、おりがみA・B・Cをカットします(動画2)(動画2)4、カットしたおりがみ、作品、八双を番号順にかけじく台紙に貼ります(動画3)①一文字下(二つ折りにして開いている方を上)②作品(絵ハガキなど)③一文字上(二つ折りにして開いている方を上)④中廻し(柱)左右⑤中廻し(下)⑥中廻し(上)⑦地⑧天⑨風帯⑩八双(ヒモをつけて、うらがわの一番上に横に貼る)(動画3)5、地の「山折り」を折って、のりしろウラにノリをつけ、うらがわに貼ります。折り目の間にタピオカストローを差し込みます(動画3)※タピオカストローの両端に黒や金色のマスキングテープを巻くと更に本格的になります6、できあがり!完成!同じ作品もおりがみA・B・Cの組み合わせを変えるとまた違った美しさを楽しめます。作品をいっそう引き立てる表装をいろいろ試してみましょう。別バージョン今回、表装をした作品は当館のコレクションより、平福百穂(ひらふくひゃくすい)の「誉謝女王(よさのひめみこ)」です。日本画家であり、歌人でもあった平福は飛鳥時代の歌人、誉謝女王が詠んだ万葉集の歌をモチーフに描いています。「流らふる雪吹く風の寒き夜に我が夫の君はひとり寝らむ」遠く離れたところにいる愛する家族を思う歌です。(写真・平福百穂(1877-1933)《誉謝女王》制作年不詳 紙本着色)平福百穂(1877-1933)《誉謝女王》制作年不詳…デジタルコンテンツ「イベントレポート」にもどる→こちら