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企画展(終了)
本展は、世田谷美術館と石橋美術館がそれぞれの所蔵作品を相互に交換し、展示するものです。石橋美術館は、(株)ブリヂストンの創始者である故・石橋正二郎氏が多年に渡って収集された美術作品を中心に、昭和31年福岡県久留米市に開設されました。そのコレクションは、郷里久留米出身の青木繁、坂本繁二郎、古賀春江をはじめとして、近代日本洋画の出発点となった九州出身の黒田清輝、藤島武治、岡田三郎助、和田英作などの代表作を網羅しています。ことに二つの重要文化財「海の幸」、「わだつみのいろこの宮」を含む青木繁の作品群は、この夭折の天才画家の画業を如何なく示していると言っていいでしょう。 これら石橋美術館の傑作87点に、同館の姉妹館である東京ブリヂストン美術館の珠玉の名品6点を加えて、明治以降のわが国の洋画の歩みをご紹介していきます。
刊行物
目次「ごあいさつ」大島清次「石橋コレクションと石橋美術館」谷口鉄雄「日本の近代洋画をめぐって―明治象徴主義と青木繁の演戯性(ルビ:パフォーマンス)―」勅使河原純「日本近代洋画の流れ」橋富博喜出品作家一覧図版出品目録・作家略歴・作品解説生没年一覧奥付編集:世田谷美術館(勅使河原純、清水真砂、川口幸也)発行:世田谷美術館制作:美術出版デザインセンター©1988 Setagaya Art Museum, Tokyo