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企画展(終了)
神秘的な白夜と発達した福祉――スウェーデンといえば誰もがそんなイメージを思い浮かべます。でも、私たちはこの国の歴史と文化について、何を知っているのでしょうか。本展は、スウェーデンの歴史と文化を正面から見据えようとするものです。伝統ある王室コレクションを基に18世紀末に創設されたスウェーデン国立美術館は、世界で最も古い美術館のひとつとして知られています。今回はそのコレクションの中から、レンブラント、シャルダン、ブーシェ、セザンヌなど西欧絵画の巨匠たち、さらにはアンデシュ・ソーンやカール・ラーションなどスウェーデンの国民画家を含めて、油彩69点、水彩、ドローイング41点の計110点を選んで展観します。そこには、近代スウェーデンの歴史と、スウェーデン美術の精神が共に示されています。澄みわたる青い夏と暗く長い冬、そして、そこに息づく清明なロマンティシズム――スウェーデンがこの夏東京にやって来るのです。
刊行物
目次ごあいさつメッセージ「スウェーデン国立美術館―その歴史とコレクション」ペール・ビュールストローム「スウェーデン美術小史―1930年から1905年まで」ビルギッタ・サンドストローム「自然環境と美術:スウェーデン人のアイデンティティーをめぐって」大島清次「真夜中の絵画」川口幸也関連年表関連地図カタログ奥付編集:世田谷美術館翻訳:エヴァ・ティール/川口幸也(世田谷美術館)デザイン:浅井潔発行:毎日新聞社 ©1988制作:集巧社