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企画展(終了)
都市は、そこで生活する人々には意識されることなく、しかし刻々と姿を変え、またやがてそこに住む人々をも変えていきます。ここに、東京という都市に魅せられた7人の写真家がいます。彼らの名は、桑原甲子雄、師岡宏次、濱谷浩、高梨豊、荒木経惟、平嶋彰彦、宮本隆司。彼らは、視点やアプローチ。経歴などは全く異なるものの、東京という大都市の本質を見極める確かな眼を、共通して持っています。彼らの写真からは、それぞれの時代の空気や、生活者の息遣いまでも伝わってくるのです。本展は、早くから写真の収集にも力を入れてきた当館が、その写真コレクションの全貌をご紹介する初の試みとなります。会場には総数800点にも及ぶ写真が所狭しと並べられ、あたかも裏路地のような雰囲気を作り出します。その中を歩き回ることによって、都市というものの謎と魅力を感じとっていただきたいと思います。
企画展(終了)
旧作から新作まで、写真家・宮本隆司の全貌を紹介する、国内初の展覧会 日比谷映画劇場の解体現場など、現代都市に出現した廃墟をテーマとした写真シリーズ《建築の黙示録》(1986年)により、1989年、第14回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・宮本隆司(1947~)。以後、急激に変貌していく都市の諸相を写し出した作品を精力的に発表。イタリアやドイツなどの国際展でも高い評価を受けています。本展では、宮本隆司の20年を越える活動の全貌を、日本の美術館で初めて通覧します。初期作品から震災直後の神戸を撮影した巨大写真(ヴェネツィア・ビエンナーレ出品作・日本初展示)、《ピンホールの家》シリーズなど新作を含む約200点により、いま、最も注目されている写真家・宮本隆司のこれまでの軌跡と新たな展開をご紹介します。
ミュージアム コレクション(終了)
日々めまぐるしく変化し、多面的な顔と複合的な要素を併せ持つ巨大都市、東京。人によって思い描くイメージもさまざまでしょう。本展は、「東京の街」を中心的なテーマに据えて形成されてきた世田谷美術館の写真コレクションにより、1930年代から2000年代にかけ、時間軸を越えてこの都市のすがたを展望するものです。時代の移り変わりとともに数々の事象を呑みこみ、変貌を遂げてきたその重層的なあらまし――9人の写真家の眼がとらえた、それぞれの「東京」をご鑑賞ください。出品作家:桑原甲子雄(1913-2007)、師岡宏次(1914-1991)、濱谷浩(1915-1999)、高梨豊(1935-)、荒木経惟(1940-)、平嶋彰彦(1946-)、宮本隆司(1947-)、勝又公仁彦(作家の希望により生年は非公表)、萱原里砂(1969-)*コーナー展示 濱田晋作、濱田友緒の陶芸作品を展示します。
イベント(終了)
ある日の東京の街角。そこにはどんなドラマが展開していたのでしょうか?展示品に秘められた会話を、再現してみませんか?パワフルな表現力で話題の聾(ろう)俳優をゲストに迎える、異色の演劇ワークショップ!発表会場はなんと閉館後の”誰もいない美術館”です。
イベント(終了)
東京にこだわりながら写真による都市論を展開した高梨豊氏と共に、神楽坂周辺~新宿周辺を歩きます。
イベント(終了)
場所の記憶を追いかけながら「昭和二十年東京地図」を撮影した平嶋彰彦氏と共に、神田周辺を歩きます。
イベント(終了)
荒木経惟氏の映像(写真)と安田芙充央氏のピアノの即興演奏によるコラボレーション。上映会の後には、荒木氏本人によるミニトークも。
イベント(終了)
「建築の黙示録の今、を歩く」 -20年の変貌を求めて-取り壊され廃墟と化していく建築物を、一冊の写真集にまとめた<建築の黙示録>の発表によって、写真家宮本隆司の名は一躍知られるようになりました。今回、その出世作ともなった<建築の黙示録>の建物たちの20年後の姿を求める、東京の旅を企画しました。勿論、ナビゲーターは宮本隆司氏。1984年に撮影された建物たちはすでに存在しないことは明らかですが、20年の時空を超えた今でも何らかの痕跡はあるはずです。これはいわゆる<建築の黙示録>の定点観測。カメラを手に奮ってご参加を!
イベント(終了)
写真家・宮本隆司さんといっしょに、ピンホールカメラを作ります。撮影の場は世田谷美術館や砧公園。光と闇が生みだす、写真の不思議な世界を体験してみよう!
イベント(終了)
都市論を交えつつ、気鋭の美術批評家が宮本隆司の作品の魅力に迫ります。
イベント(終了)
展覧会の作品を、ダンス・音楽・演劇などを切り口に体感するワークショップ(2日間×4回)が始まります。募集は各回ごとに行いますので、まずはお気軽にご参加ください。第1回目は、「宮本隆司写真展」が素材。作品世界から触発される感覚をさぐり、演出家、ダンサーとともに、からだで表現してみませんか?発表は、閉館後の「誰もいない美術館で」・・・。写真が好きな人、ダンスが好きな人、何が好きかまだわからない人、待ってます!
刊行物
目次 なし〔作家名:荒木経惟、桑原甲子雄、高梨豊、濱谷浩、平嶋彰彦、宮本隆司、師岡宏次〕奥付編集:石崎尚、高橋直裕編集補助:池㞍〔異体字:尻の九=丸〕豪介、高野歩翻訳:スタンリー・N・アンダソン印刷:株式会社ハシモトコーポレーション発行:世田谷美術館©2005
刊行物
目次「宮本隆司写真展によせて」酒井忠康「光跡に目を澄まして―宮本隆司論」林道郎図版01 建築の黙示録02 九龍城砦03 段ボールの家04 神戸 195505 アンコール06 美術館島07 ピンホールの家08 さかさま・うらがえし「宮本隆司の仕事 1973-2004」遠藤望作家略歴展覧会歴文献目録出品作品リスト奥付本図録は(A)(B)2種類の表紙デザインを施し発行した。編集:遠藤望、杉山悦子編集補助:髙林夏子翻訳:スタンリー・N・アンダソン校閲:岩田高明デザイン:梯耕治印刷:光村印刷株式会社発行:世田谷美術館 ©2004