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2020年5月より動画を公開し始めた世田谷美術館公式YouTubeは、2022年1月20日にチャンネル登録者数1000人を達成いたしました。現在公開している動画は2022年2月現在、84本となりました。チャンネル登録者数1000人達成を記念して、このたび84本の動画のなかから、子どもから大人まで楽しめる「動画を紹介する動画」を制作いたしました。ナビゲーターは、世田谷美術館ではおなじみの “あの方” が登場!! 世田谷美術館がお届けするディープな動画の世界を、どうぞゆっくりお楽しみください。【ゆっくり美術館】ルソー人形が紹介する<世田谷美術館YouTubeの世界>①キッズ&大人篇(約7分20秒) →ルソー人形が紹介する<世田谷美術館YouTubeの世界>をYoutubeで見るデジタルコンテンツ一覧にもどる→こちら
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※本イベントはオンラインのみの公開です美術館と、そこに集う人々。そこに身を置き、作品を「鏡」として自身を見つめ、想像力を羽ばたかせたいと願う人々によってこそ命を吹き込まれるのが、美術館という場です。世田谷美術館の「作品のない展示室」には、「鏡」としての作品はありません。ただ窓はあり、その向こうに刻々と変化する光と緑があります。部屋の奥には、30数年分の展覧会やパフォーマンスの記録もあります。作品の不在、圧倒的な借景、過去の動きのイメージ群。それらによって、ここで人々が体験してきた空間と時間が、また美術のみならず音楽・ダンス・演劇など、いかに多様なジャンルのアーティストにこの館が支えられてきたかが、はからずも開示されることになりました。ほどなく、展示室には作品が戻ってきます。しかし作品の不在によって見えてきたこと、支えてくださる人々とのつながりを記憶しておくために、この空間/時間そのものを味わうことから生まれるパフォーマンスを、「作品のない展示室」の最終日に、創造します。これまで何度も当館の空間と対話しつつ踊ってきたダンサー、鈴木ユキオ(YUKIO SUZUKI projects代表)に、シンプルな動きの連続による振付・構成を委嘱し、過去のパフォーマンス・プログラムに関わったアーティストたちに参集を呼びかけ、館内スタッフも加わって、世田谷美術館の空間/時間をともに味わい、「明日の美術館をひらくために」、ともに表現するプロジェクトです。ただ、コロナ禍により、この創造の現場に、一般の来場者のみなさんをお迎えできません。残念でなりません。しかし、「空間/時間そのものを味わう動き」のいくつかは、どなたでも試せるよう、短い動画として事前に一般公開します。またパフォーマンスの記録写真・映像は、編集を経て、後日一般公開します。「明日の美術館をひらくために」、当館としては初めて試す方法で、このプロジェクトをみなさんと広く共有したいと願っています。※2020年12月に記録冊子『明日の美術館をひらくために―「作品のない展示室」をめぐる記録』を刊行・販売開始しました。English Site振付・構成・出演鈴木ユキオ出演者YUKIO SUZUKI projects(安次嶺菜緒、赤木はるか、山田暁、小谷葉月、栗朱音、阿部朱里)参加者当館のパフォーマンス・プログラム等に関わったアーティスト(ボヴェ太郎、柏木陽、尾引浩志、大熊ワタル、こぐれみわぞう、福田毅、三宅一樹、群馬直美、神村恵、上村なおか、CORVUS(鯨井謙太郒+定方まこと)、笠井久子、笠井禮示、浅見裕子、砂連尾理、杉本文、吉野さつき)、世田谷美術館学芸部・総務部・分館スタッフ企画・制作塚田美紀制作補助佐藤深雪、佐藤香織、久保友美記録写真堀 哲平記録映像杉田協士、飯岡幸子、黄永昌、髭野純、田巻源太振付の一部公開(YouTube: 世田谷美術館公式)2020年8月27日公開記録写真の公開(Instagram: setabi.performance)2020年8月18日公開記録映像の公開(YouTube:世田谷美術館公式)2020年10月17日公開「明日の美術館をひらくために」記録映像(約31分)本番撮影2020年8月27日(木)閉館後(非公開)撮影場所当館1階「作品のない展示室」ほか記録冊子の刊行・販売くわしくは こちら(セタビブログ)アーティストコメント:美術館という箱に、美術というモノが展示され、そのモノを糸口に、そこに集う人たちが、それぞれの頭の中に、いや頭という枠を飛び越えながら、想像し、思考はどんどん遠くへ飛んでいく。どこまで遠くに飛べるのか、あるいはどこまで遠くに飛ばせるのか。偶然居合わせたあの人の想像と、どこかで少しずつ繋がりながら、旅をする。そして、それと同時に、美術というモノに向かい合った自分自身を内省する時間でもある。美術館とはそういうところだと思う。静かに、自分と向き合う場所。静かに、自分を積んでいく場所。静かに、自分を作っていく場所。一つひとつの身体が、想像そのものになって、この空間に居合わせた人と重なり合って、そうして、何もないこの場所で、何かを作り出すことができれば、それこそが、ダンスにしかできないことだと思う。シンプルな動きが連なって、動きが時間になり、身体が風景になり、そこにいる全てのヒトやモノがダンスになり、作品になる「作品のない展示室」が作り出す、一夜限りの「展示室から生まれる作品」――鈴木ユキオアーティストプロフィール:鈴木ユキオ「YUKIO SUZUKI projects」代表/振付家・ダンサー。世界40都市を超える地域で活動を展開し、しなやかで繊細、かつ空間からはみだすような強靭な身体・ダンスは、多くの観客を魅了している。2008年に「トヨタ コレオグラフィーアワード」にて「次代を担う振付家賞」(グランプリ)を受賞。2012年フランス・パリ市立劇場「Danse Élargie 」では10組のファイナリストに選ばれた。世田谷美術館では、「INSIDE/OUT 建築の時間・ダンスの瞬間」(2009年)、トランス/エントランスvol.15「イン・ビジブル in・vísible」(2017年)、「風が吹くかぎりずっと――ブルーノ・ムナーリのために[Tanto quanto dura il soffio: per Bruno Munari]」(2018年)に出演している。ウェブサイトデジタルコンテンツ「イベントレポート」にもどる→こちら