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世田谷美術館公式YouTubeでは、美術館での鑑賞の仕方を学べる2つの動画を公開中です。1つは、現在開催中の展覧会「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」の会場からお届けする、安心してお子様とともに美術館を楽しんでいただくための動画です。【世田美チャンネル】こぐまちゃんとびじゅつかん(約6分)→世田美チャンネルをYoutubeで見るこの動画は、子どもと一緒に美術館に行って大丈夫?といったご心配や、親子での鑑賞が初めてという「美術館デビュー」をこれから迎える方に、安心して美術館を楽しんでいただけるように制作したものです。展示室の様子がご覧いただけるとともに、親子で学べる美術館での鑑賞の仕方のほか、ベビールーム(授乳室)、美術館のカフェなどもご紹介しています。もう1つは「おうちで100円ワークショップ」でおなじみの、ルソー人形くんと一緒に世田谷美術館をまわり、そこで出会う人たちから美術館でのお約束について学ぶ動画です。【セタビチャンネルJr.】美術館でのおやくそく(約17分)→【セタビチャンネルJr.】をYoutubeで見るこちらは、ぜひ小中学生のみなさんにご覧いただきたい動画です。美術館での鑑賞の際に、みなさんに守っていただきたい3つのお約束「走らない」「さわがない」「さわらない」があります。そのお約束を守ってほしい理由を、小中学生にもわかりやすくご紹介しています。夏休みに動画で美術館の鑑賞の仕方を学んで、美術館に遊びに来てください!
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みなさんは美術館にいらしたことがありますか?きれいなもの、不思議なもの、みたことのないものまで、、美術館では長い間ひとからひとへと受けつがれてきた人類にとってのたからものを大事にほかんしています。そのため、美術館には守ってほしいおやくそくがあります。いったいどんなおやくそくがあるのでしょう?今回、美術館デビューするルソー人形くんといっしょに美術館をまわって、そこで出会う人たちにおやくそくについて教えてもらいましょう。後日、動画のうら側エピソードもブログに公開予定です。お楽しみに。【セタビチャンネルJr.】美術館でのおやくそく(17分10秒)→【セタビチャンネルJr.】美術館でのおやくそくをYoutubeで見るデジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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世田谷区立の全小学校の4年生を対象とした「美術鑑賞教室」。子どもたちが美術館に来館するほかに、希望校に出張授業もおこなっています。授業をおこなうのは、当館のインターンです。今年も、美術館の休館中に出張授業をおこなっています。アントワーヌ・ブールデルの《オーロラ》、この作品は美術館エントランスを入ってすぐ左、企画展示室入り口辺りに展示されています。この作品も美術鑑賞教室ではとても人気があり、展示室に入る前、美術館での最初の作品として鑑賞するグループが多く見られます。そして、必ずと言って良いほど、子どもたちはポーズを真似ます。さて、この作品を扱った授業、まるで学芸会に招待されたかのような楽しい寸劇仕立ての発表を伴う授業でした。鑑賞教室にて ポーズを真似て鑑賞する子ども達作品:アントワーヌ・ブールデル《オーロラ》授業内容:タイトルは伏せたまま、動画と写真から彫刻のディテールをよく観察し、どういう状況でこのポーズを取るに至ったか、グループで前後を考えて、3分程度の劇に仕立てて発表する。(全90分)まずは、目に見えることについて意見が上がります。「男?女?」、「裸だ」、「髪が短い。それとも結っているのかな?」。そして同じポーズをとってみます。最初は適当に真似て上を指すポーズをするのですが、次第に「違うよ、指は上を指してるけど、顔は反対側の下を向いているんだよ」、「あがっている片足の角度はもっと高く!」、「足元に何かがまとわりついている。これはなんだろう?」と彫刻を細部にわたって観察し、考えます。ああでもない、こうでもない、という真剣な議論の末、5班×3クラスで、合計15つの劇ができあがりました。一例を紹介しましょう。ポーズの研究をするこども達ナレーター「ある日、ある人が道を歩いていました」ある人「あ、こんなとこに落とし穴が!!ああ~!!」《オーロラ》のポーズでイスを並べて作った「落とし穴」に落ちるある人「どうしよう、出られない!!神様助けてください!」ナレーター「そこへ神様が表れて言いました」神様「1年経ったら、ドロが乾いて穴から抜け出せるだろう」ある人「ありがとうございます!!・・・え?1年??生きていられるのかなー」ナレーター「1年経ちました。生きていました」ある人「やったあ!神様の言った通り、抜け出せた」ナレーター「おしまい」手は上を指しているのに、顔を下に向けている、ということを「落とし穴に落ちる瞬間」と捉え、足元にあるものはドロで、足をとられて動けないと考えたわけです。見事な観察力と想像力でした。その他にも、「泳いでいる最中に水着が脱げて足に絡み付いてしまったけど1位になった人の表彰台でのポーズ」や「火事の中、煙にまかれながら家族を逃がそうと奮闘するお母さん」、「この世に未練を残しながら天国に召される人」、「迷った末に社長に給料をあげてとお願いする人」など、子どもたちの演技に大笑いしつつ、なるほど、と感心するものばかり。子どもたちは彫刻の隅々までよく見つめ、情報を引き出し、繋げ、短時間でちゃんとオチのあるお話を作り、役を決めて、練習し、机やイスを工夫して舞台を作り、見事に演じました。授業といいつつ、こちらがひたすら楽しませてもらった1日でした。それにしても、子どもというのは本当に「お話を作る」天才ですね。この子たちは1月に来館予定です。本物の《オーロラ》の前でどんな反応をするのでしょう。これまた楽しみです。
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当館では1986年の開館以来、世田谷区立の全小学校62校(昨年まで64校)の4年生の美術鑑賞教室を受け入れています。つまり、40歳以下で世田谷区立小学校の出身の方は全員、当館に授業の一環で訪れているということになります。ざっと17万人。世田谷区民が90万人だとして、数の上では5人に1人です。ちなみに、こういった活動を実施しているのは全国でもほんの数館のみで、中でも当館はいち早くおこなっており世田谷区の自慢のひとつです。 と、ここまでは既にご存知の方も多いかと思いますが、実は1996年からは、美術鑑賞教室とセットで小学校への出張授業もおこなっています。今年は休館期間があるため、美術鑑賞教室を5月6月と1月以降に集中して行い、休館の間に出張授業をおこなっています。建物はお休みですが、我々教育普及スタッフと鑑賞リーダーは日々、世田谷中を駆け巡り小学校の授業に出かけています。授業で取り上げるのは、開館中いつでも無料で見ることのできる館内・館外の常設展示作品です。来館した際、本物の作品を前に、子どもたちが興味を持って自分の目で作品をしっかり見つめ、おもしろさを発見できるように企画しています。ちなみに、実際に授業を企画し、おこなうのは当館のインターンで、授業のサポートには当館のボランティア・鑑賞リーダーも加わります。今年は21校に対して、すべて異なる21通りの授業を企画しました。インターンは将来、教育普及のスペシャリストを目指す学生たちで、当館で約半年にわたり、自由な発想での作品の楽しみ方、型に囚われない伝え方を教育普及担当スタッフ、そして鑑賞リーダーと共に意見を交し合い授業案を作っていきます。美術館に訪れる時の子どもたちは、いつも緊張していますが、「学校」というホームグラウンドで会う子どもたちは伸び伸びと活き活きと、美術館にいる時よりもずっと積極的にお話をしてくれます。来年1月以降、美術館再開後、美術鑑賞教室で再び会えるのが楽しみです。授業に行ったわたしたちを覚えていてくれて、少しでも緊張が緩んでくれると嬉しいのですが。
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世田谷美術館には「鑑賞リーダー」というボランティアの方々がいます。今年の活動者は269名。年間活動日数は約300日、年間活動者は延べ3000名。1997年から活動しています。主な活動は、子どもたちの団体の美術館案内、そして100円ワークショップの企画・運営です。当館の教育普及事業は鑑賞リーダー無しには何も語れない、といって過言ではありません。現在、開催中のエリック・カール展では、6月に入って以降、平日は毎日世田谷区立の小学校4年生が授業の一環として訪れています。普段なら、5人~8人くらいのグループに鑑賞リーダーが一人つくのですが、本展はとても混雑していて、4人以下でないと理想的なグループ鑑賞ができません。そのため、毎日毎日、本当にたくさんの鑑賞リーダーにいらしていただいています。そして某月某日、ついに来ました。地域最大規模の大型校の来館です。1グループ4人以下にするためには鑑賞リーダーが50名以上必要になる計算です。実はこの数、20年続けてきたこの活動で過去最大級。日々、お客様が増えているこの頃、「この日」については、職員、鑑賞リーダー共に恐れ、心配していました。前日には「どうぞ、ご都合のつく方は飛び入りでいらしてくだされば助かります」と鑑賞リーダーに一斉メールを送り・・・。そして、当日。次から次から次から、来るわ来るわ、大勢の鑑賞リーダーが「来たよ!」と駆けつけてくださり、当初27名の予定がなんと56名!なんて幸せな美術館なんだろう。
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2024年度の世田谷区立小学校美術鑑賞教室(対象:4年生)を下記の日程で実施いたします。●日程表はこちら●美術鑑賞教室のページはこちら
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2023年度の世田谷区立小学校美術鑑賞教室(対象:4年生)を下記の日程で実施いたします。●日程表はこちら●美術鑑賞教室のページはこちら
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2022年度の世田谷区立小学校美術鑑賞教室(対象:4年生)を下記の日程で実施いたします。●日程表はこちら●美術鑑賞教室のページはこちら
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「美術鑑賞教室」は、1986年の開館以来、世田谷区教育委員会と世田谷美術館とが協力して、子どもたちにとって美術館が身近な場所に感じられるように、という願いをこめて実施している事業です。
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小学校の美術鑑賞教室で来館する子どもたちは、まず、館内の講堂で美術館学芸員による美術館の概要説明と、鑑賞マナーについての話を聞きます。その後、子どもたちは3人~8人程度の少人数のグループに分かれて、美術館ボランティア・鑑賞リーダーの案内で展覧会だけでなく、ライブラリー、創作室、中庭など美術館全体を約90分のツアーで見学します。
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小学校の美術鑑賞教室で子どもたちが美術館を訪れるのを楽しみにしてくれるように、あるいは、美術鑑賞教室に来館した後、作品から感じたことを深めてもらうため、当館では1996年から出張授業を、美術鑑賞教室の来館前後、実施しています。