(2件)
企画展(終了)
パサージュはパリによく見かけられる大通りの間をつなぐ小路、屋根のついた商店街を意味します。特にパリにおいてパサージュは芸術家や文化人などのアヴァンギャルドたちが、様々な出来事をもとめて逍遥した“都市の遊歩者たち”のための場所として特別な意味を持っていました。そして同時にこの言葉はベンヤミンによって語られたように「私的な領域が同時に公的な領域にもなりうる場所」の比喩でもあるのです。 本展は、フランスに住み、生活する12人の作家たちの作品紹介を通じて、強い個性と私的な領域をもちながら、同時に政治、社会、日常生活の中で起こっている様々な出来事に強くかかわっていこうとする彼らの態度を感じていただこうとするものです。 今、次の世紀に向けてアートは大きく変わろうとしています。本展はまさに21世紀に向けての通過道、パサージュそのものといえるでしょう。
刊行物
〔大判の出品作品リストあり・展示風景のカラー写真含む〕〔作家名一覧:ビリ・ビジョカ(Bili Bidjocka)/ミシェル・ブラジー(Michel Blazy)/ソフィ・カル(Sophie Calle)/マリ=アンジュ・ギュミノ(Marie-Ange Guilleminot)/ファブリス・イベール(Fabrice Hybert)/クー・ジュン・ガ(Koo Jeong-a)/マジダ・カタリ(Majida Khattari)/ジャン=ミッシェル・オトニエル(Jean-Michel Othoniel)/ホアン・ヨン・ピン(Huang Yong Ping)/ジャン=ジャック・ルリエ(Jean-Jacques Rullier)/ボヤン・サルチェヴィッチ(Bojan Šarčević)/パスカル・マルティヌ・タイユ(Pascale Marthine Tayou)〕目次〔総論〕「パサージュ」長谷川祐子「パリと移民アーティスト」ホー・ハンルー「完全雇用の終結、形象の不足、パラノイア的共同体:表現探求の現状」ジャン=シャルル・マセラ奥付〔総論〕執筆者:ホー・ハンルー、ジャン=シャルル・マセラ、ハンス=ウルリヒ・オブリスト、長谷川祐子木村祐子、鷲田めるろ(世田谷美術館)/苫名直子、井内佳津恵、久米淳之(北海道立近代美術館)/越前俊也(広島市現代美術館)/原沢暁子(名古屋市美術館)編集:パサージュ:フランスの新しい美術展実行委員会世田谷美術館(長谷川祐子、木村裕子、鷲田めるろ、小畠香子、説田礼子、原菜穂子)/北海道立近代美術館(佐藤友哉、苫名直子、井内佳津恵、久米淳之)/広島市現代美術館(越前俊也、小橋祥子)/名古屋市美術館(原沢暁子)翻訳者:伊藤治雄、大舘奈津子、小川カミーユ、木下哲夫展覧会キュレーター:世田谷美術館(長谷川祐子)、北海道立近代美術館(佐藤友哉)、広島市現代美術館(越前俊也)、名古屋市美術館(原沢暁子)デザイン:タナカノリユキアクティビティ発行:パサージュ:フランスの新しい美術展実行委員会読売新聞社、美術館連絡協議会事務局:世田谷美術館©1999 パサージュ:フランスの新しい美術展実行委員会目次〔各作家・12冊共通〕なし奥付〔各作家・12冊共通〕編集:パサージュ:フランスの新しい美術展実行委員会世田谷美術館(長谷川祐子、木村祐子、鷲田めるろ)/北海道立近代美術館(佐藤友哉、苫名直子、久米淳之、井内佳津恵)/広島市現代美術館(越前俊也、小橋祥子)/名古屋市美術館(原沢暁子)展覧会キュレーター:世田谷美術館(長谷川祐子)、北海道立近代美術館(佐藤友哉)、広島市現代美術館(越前俊也)、名古屋市美術館(原沢暁子)デザイン:タナカノリユキアクティビティ発行:パサージュ:フランスの新しい美術展実行委員会読売新聞社、美術館連絡協議会事務局:世田谷美術館©1999 パサージュ:フランスの新しい美術展実行委員会