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ミュージアムショップ

『十二の旅:感性と経験のイギリス美術』

[カタログ/2008年発行]

-開催概要から-

日本人にとってイギリスとは?イギリス人にとって日本とは?「旅」をめぐる交流の軌跡

<自然にわけいる旅、人に出会う旅>

「旅」は、古来より私たちに計り知れない体験をもたらしてきました。ヨーロッパの西北に位置し、日本と同様小さな島国であるイギリスの文化にとっても「旅」は欠くことのできない要素です。本展は、19世紀以降の12人のイギリスの作家を取りあげ、「旅」が彼等にもたらしたものを考察しようとする試みです。その旅とは、単に地理的な移動のみに留まらず、はるか古代への時間の旅、また自己の記憶をさかのぼる旅でもあり、時として政治的に強制された旅であったりもします。この12人は、時代も作風も異なりながら、日本と浅からぬかかわりをもち、また日本でよく知られた作家たちでもあります。彼等にとって、「旅」とは、そして日本とはどのような存在であったのか。また私たち日本人は、彼等によるイギリ文化をどのように受け止めるのか。本展では、日本とイギリス両国の交流を「旅」をキーワードに読み解いていきます。そこには、普段なにげなく目にする風景への驚くべき視覚の転換が潜んでいるのではないでしょうか。なお本展は、日英修好通商条約締結150年を記念して行われるUK-Japan 2008参加企画です。

出品作家:
J. M. W. ターナー(1775-1851)
ジョン・コンスタブル(1776-1873)
チャールズ・ワーグマン(1832-891)
バーナード・リーチ(1887-1979)
ヘンリー・ムーア(1898-1986)
ベン・ニコルソン(1894-1982)
デイヴィッド・ホックニー(1937-)
ボイル・ファミリー(マーク・ボイル 1934-2005、ジョーン・ボイル 1931-、セバスチャン・ボイル1962-、ジョージア・ボイル 1963-)
アンソニー・グリーン(1939- )
デイヴィッド・ナッシュ(1945- )
モナ・ハトゥム(1952- )
アンディ・ゴールズワージー(1956-)

※トップページの作品写真
アンディ・ゴールズワージー《快晴の朝、凍った雪を板状に切り、注意深く運ぶ、棒で雪を貫通する直前まで削る、暖かくなり、解ける 和泉村 1987年12月19日》1987年 栃木県立美術館

目次

「十二の旅のもたらすもの」杉村浩哉

関連地図

カタログ

〔作家名:ボイル・ファミリー、ジョン・コンスタブル、アンディ・ゴールズワージー、アンソニー・グリーン、モナ・ハトゥーム、デイヴィッド・ホックニー、バーナード・リーチ、ヘンリー・ムーア、デイヴィッド・ナッシュ、ベン・ニコルソン、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー、チャールズ・ワーグマン〕

「イギリス美術の一側面―メゾチントの流行と衰退」杉野秀樹

作家資料

作品リスト



奥付

執筆・編集:

杉村浩哉/南美幸/新田健史(静岡県立美術館)/麻生恵子/杉野秀樹(富山県立近代美術館)/遠藤望

和文英訳:小川紀久子、吉川珠衣

英文和訳:中島恵子

デザイン:今井千恵子(n.b graphics)

制作:コギト

発行:十二の旅:感性と経験のイギリス美術展実行委員会 ©2008

1900円(税込)

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