[カタログ/2000年発行]
-開催概要から-
柳原義達(1910−)は現代日本を代表する具象彫刻家の一人として、高い評価を受けています。
柳原義達は、「生命」が立ち上がることに人間存在の根本を見出し、『犬の唄』に代表される裸婦像や、鳩や鴉をモチーフとした『道標』のシリーズなど、生きる証しとしての彫刻の連作を次々に発表し、戦後の具象彫刻の世界に新風を吹き込みます。人間に対する深い愛情と慈しみに裏打ちされたその表現は、見るものに静かな感動を呼び起こすでしょう。
本展では、柳原義達の代表的なブロンズ彫刻約80点に、滞欧作から最新作の素描約60点を加え、生命力溢れる柳原芸術の魅力をご紹介します。
柳原義達は、「生命」が立ち上がることに人間存在の根本を見出し、『犬の唄』に代表される裸婦像や、鳩や鴉をモチーフとした『道標』のシリーズなど、生きる証しとしての彫刻の連作を次々に発表し、戦後の具象彫刻の世界に新風を吹き込みます。人間に対する深い愛情と慈しみに裏打ちされたその表現は、見るものに静かな感動を呼び起こすでしょう。
本展では、柳原義達の代表的なブロンズ彫刻約80点に、滞欧作から最新作の素描約60点を加え、生命力溢れる柳原芸術の魅力をご紹介します。
目次
ごあいさつ
「さりげなく、生命(ルビ:いのち)の気配を。」大島清次
「柳原義達の裸婦像:文学性と純粋造形について」高橋幸次
「反省の歴史―柳原義達の歩み」石井幸彦
図版
柳原義達年譜
展覧会出品歴
参考文献
出品リスト
奥付
編集:世田谷美術館(石井幸彦、清水真砂、杉山悦子)
デザイン・制作:印象社
発行:世田谷美術館©2000