(10件)
企画展(終了)
世田谷美術館は1986年3月30日、23区内でも有数の緑地である都立砧公園の一角に開館しました。建築家・内井昭蔵による木と大理石とコンクリートを組み合わせた装飾性豊かな建築空間は、当時の公立美術館のなかでもとりわけ優雅なもので、そのコンセプトは「生活空間としての美術館」です。開館記念の「芸術と素朴」展以降、同時代の最先端の美術や古代の発掘品など幅広いテーマのもとに展覧会活動を行い、今年開館30周年を迎えました。また、素朴派、現代美術、世田谷ゆかりの作家の3 つを柱に収集活動を続け、所蔵作品は現在1万6千点を数えるほどになります。開館30周年を記念する本展では、フランスの素朴派を起点として、時代やジャンルを超えて作品を組み合わせ、美術と生活をめぐる5 つの物語に見立てて、コレクションをご紹介します。美術館で展示されている作品は普段の生活と切り離された特別なものと思いがちですが、その作品たちも、普段私たちが生活し時にはつつましやかな創造を楽しむことと、ひとつながりであることに気づくことになるでしょう。
イベント(終了)
展示作品を使って、演劇の初めの一歩を踏み出すシリーズ。美術と演劇、どちらの初心者も大歓迎。
イベント(終了)
これまでに開催した100円ワークショップ全60種から、人気の企画を「名作」と銘打って週替わりで3種類ずつおこないます!◇プログラム・スケジュールは、以下のチラシをご覧ください。チラシPDF
イベント(終了)
人間はなぜ絵を描くのでしょう。絵を描くということについて、チンパンジーと人間の子どもの発達過程を比較する研究から見えてきたものとは。
ミュージアムショップ
目次「あいさつにかえて」酒井忠康「日常への眼差しと原始の手つき」野田尚稔図版プロローグ第一話 私をめぐる物語「素朴派、その素朴性について」遠藤望第二話 未知の文化と出合う物語「土方久功―多様な根をもつ人」橋本善八第三話 美術と言葉で物語る「柚木沙弥郎のアトリエ訪問記―柚木ワールドを垣間見て」石井幸彦「一九六〇年前後の作品に見る、駒井哲郎の内なるルドン」清水真砂挿話 暮らしの姿「戸棚の奥から出てきた歴史―桑原甲子雄のアマチュアリズム」塚田美紀第四話 大きな物語のなかの私「孤高の画家・小堀四郎―妻・杏奴と過ごした日々」矢野進第五話 日常から始まる物語「その犬の名は、ニッパー」杉山悦子エピローグ作家解説出品作品リスト奥付編集:野田尚稔、遠藤望(世田谷美術館)装幀:栗原幸治(クリ・ラボ)校閲:高橋賢印刷:株式会社東京印書館発行:世田谷美術館©2016 Setagaya Art Museum
ブログ
昨年開催した「開館30周年記念 コレクションの5つの物語」(2016年11月19日~2017年1月29日)の期間中、エントランスホールに、1986年の開館時から当館が開催してきた178件の展覧会のポスターをバナーにして壁一面に貼り出しました。そして、皆さんに思い出のエピソードとともに、展覧会を1つだけ選んでいただく企画を実施し、様々な年代の145名の方々にご参加いただきました。お寄せいただいたエピソードは、期間中ホームページでも一部ご紹介しました。 皆さんの思い出の展覧会は、実に人それぞれで、挙げてくださった展覧会は73件。一番多かった展覧会は、当館で最近最も多く入場者があった「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」(2014年)でしたが、他の展覧会との差がほとんどありませんでした。次点は、一票差の4件。「ワイエス展」(1988年)[ワイエスが好きになったきっかけの展示会でした(40代女性)]、「パラレル・ヴィジョン」(1993年)[アウトサイダーアートとの衝撃的な遭遇!!!アリジゴク的に引きずりこまれました~(50代女性)]、「秦の始皇帝とその時代展」(1994年)[母と一緒に見に来た展示 ここで初めて兵馬俑を知り、母はその後中国まで行って本場の兵馬俑を見てきました。(50代女性)]、「白洲正子 神と仏、自然への祈り」(2011年)[東日本の大震災の後、これからどうなっていくのだろうという思いと共に見た事を思い出します。不思議と静かな勇気を感じたように思います。(50代女性)]。そして、更に一票差は「佐藤忠良展」(2010-2011年)でした。皆さんの心に残る展覧会は、必ずしも展覧会の規模とは異なることがわかります。ご協力くださった皆様、有難うございました。そして、2018年1月13日(土)からの再開後も、ご来館を心よりお待ち申し上げます。
ブログ
ゲスト:酒井忠康(当館館長)聞き手:門あすか(当館学芸員)開催中の企画展「開館30周年記念 コレクションの5つの物語」に関連し、当館の館長 酒井忠康へのインタビューをお届けいたします。2004年より当館の館長を務める酒井が、世田谷美術館のコレクションの魅力や特色と、世田谷美術館30年のあゆみについて語ります。ごゆっくりお楽しみください。企画展「開館30周年記念 コレクションの5つの物語」は、2017年1月29日(日)まで、ミュージアム コレクション展「ぜんぶ1986年―世田谷美術館の開館とともに」は、2017年4月9日まで開催しています。この機会に是非ご覧ください。※セタビPodcastingについて
ブログ
現在、世田谷美術館で開催された開館以来30年間分の企画展から、皆さんの思い出の展覧会を選んでいただく、「あなたの思い出の展覧会」。選んでいただいた展覧会とともに寄せられた思い出のエピソードの一部をご紹介させていただきます。(順不同)開館記念展「芸術と素朴」(1986年)1986年は、社会人1年目。しかも大阪から東京にきたばかり。全く知らない東京で、右往左往しながら ようやく開館したての世田谷美術館に来ました。当時は素朴派と言えば、アンリ・ルソーしか知らなかったので、世田美の提言する「素朴」のカテゴリーが、すごく広いということにびっくりしました。ジャンルに捉われないアートの楽しみ方があることを初めて知りました。(50代 男性)「アンソニー・グリーン展」(1988年)新しい発見を作者といっしょにしている喜びがあることを覚えています。今でも鮮明に覚えています。(50代 女性)「世界四大文明 メソポタミア文明展」(2000年)「私が初めて子供を出産した年の展覧会でした。親友がそんな私に声をかけて子供とべったりな環境から連れ出してくれ、久しぶりに心が会報され、美術を楽しめて幸せな気持ちになりました。(ハートマーク)ハンムラビ法典も見れてよかったです。(40代 女性)「佐藤忠良展 ある造形作家の足跡」(2010‐2011年)亡き母と久しぶり会って、2人で世田谷美術館に来た頃を思い出しました。30年くらい前です。髙山辰雄展だったかもしれません。自分の人生の歴史と重なる気がします。(50代 女性)皆様、素敵なエピソード有難うございました。各展覧会の概要は当館ホームページのこれまでの企画展をご覧ください。まだまだ、ご紹介したいエピソードがたくさん寄せられていますので、また次回ご紹介させていただきます。
ブログ
現在、世田谷美術館で開催された開館以来30年間分の企画展から、皆さんの思い出の展覧会を選んでいただく、「あなたの思い出の展覧会」。選んでいただいた展覧会とともに寄せられた思い出のエピソードの一部をご紹介させていただきます。(順不同)「インド建築の5000年 変容する神話空間」展(1988年)お城(宮殿)が美しくて大好きになった。インド旅行にも行ってしまった。(40代 女性)「創建1200年記念 東寺国宝展」(1995年)丁度 阪神淡路大震災の年でした。京都国立へも行き、神戸、芦屋の被災地から足をはこび、なにか心身の動揺をしずめたものでした。(60代 男性)※東寺国宝展は4月11日~5月14日京都国立博物館で開催後、7月22日~8月27日世田谷美術館で開催されました。「冒険王・横尾忠則」展(2008年)名前は知っているけれど、絵は奇抜なカンジ・・・程度しか知識がなかった横尾さん。この展覧会を観たことがきっかけで、横尾さんの絵のみならず、本も手にするようになり、横尾ワールドにどっぷりとはまりました。世田美でも公開で絵を描かれていましたよね。それがきっかけとなり、毎年、世田谷区民展に出品するようにもなりました。様々なことを開眼させていただいた、きっかけの展覧会です。(50代 女性)「金山康喜のパリ―1950年代の日本人画家たち」展(2015年)全く知らない画家でしたが、独特の青や作品の空気感が好きになりました。美術館に通うきっかけの1つになった展覧会です。(30代 女性)皆様、素敵なエピソード有難うございました。各展覧会の概要は当館ホームページのこれまでの企画展をご覧ください。まだまだ、ご紹介したいエピソードがたくさん寄せられていますので、また次回ご紹介させていただきます。
ブログ
現在、当館では開館30周年を記念して、企画展「コレクションの5つの物語」を開催しています。この30年、美術館も作品も訪れる人によって、物語を積み重ねてきました。そんな思いを込めて、展示の最後に「つむいでいく物語」という参加コーナーを設けました。大きな額に縁取られた画面内に訪れた方にご自由にお描きいただき、ひとつの作品として、物語を積み重ねていっていただく趣向です。作品の状況は、このブログで随時ご紹介していきたいと思います。 1枚目は11月30日現在の状態です。2枚目は初日からいる「くらげそ」。3枚目はクリスマスツリーと右端に先週から始まった絵しりとりです。ルソー→ソーダ→だんご→ゴミ→ミルク→くり→りんご→ゴーヤ→ヤヌス→スイカ→カステラ→ラー油→湯→ユズ→ずんどう(日々更新中)と思われます。