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企画展(終了)
1981年、美術を通して飢餓問題への関心を高めるべく、Artists to End Hunger(本部ニューヨーク)という機関が設立されました。そして、すでに1987年の第一回展以降、ヨーロッパ、アメリカ、中南米各地で展覧会を開いてきており、開催各地で大きな反響を呼んできました。この展覧会は、R.ラウシェンバーグ、A.ウォーホル、J.ボイス、F.クレマンテ、マリソルら、世界の現代美術の最前線で活躍する作家に呼びかけて、飢餓救援の趣旨の下に制作された作品を一堂に集めたものであります。今回の日本展に際しては、これにさらに日本人作家8名による作品も加えて計49点による展観となっております。それは、世界の現代美術の現状を示すものであると同時に、一歩進んで、視覚を通して我々一人ひとりの問題としての「飢餓」を考えるための絶好の契機となるものと確信いたしております。
刊行物
目次反飢餓宣言「緒言」アナ=クリスティーナ・ボッゾ「謝辞」アナ=クリスティーナ・ボッゾ、アルネ・フョールトフト「序文」トーマス・M・メッサー「飢餓の時代、芸術の時代、我らの時代」ピーター・シュエルダール「芸術家、世界そして飢餓」ピエール・レスタニィ「飢えと芸術」パターソン・シムス「思想のための食糧」ジョン・ストリンガージャック・デリダからの手紙「正義の美」ハインリッヒ・ベル「三つの問い」ギュンター・グラス「飢えとは何か」ハンガー・プロジェクト「多すぎる」ギュンター・グラス「ネーサンズの客」アーサー・ミラー「メッセージ」ジョン・バージャー「飢餓一掃―開始の時は今」ハンガー・プロジェクト「農業の進捗は豊かさへと通じる」キース・シュナイダー「コミュニケーションこそ答え」サンドラ・ペーニャ「国際農業開発基金:貧困との戦いのための基金」カール・クルーズ「麦畑―ある対峙」アグネス・デネス「大きなテーブルクロス」パブロ・ネルーダ「世界飢餓の終焉」ハンガー・プロジェクト出品作家、作品一覧奥付編集:世田谷美術館、朝日新聞東京本社企画第一部制作:大塚巧藝社発行:©1990 Artists To End Hunger, Inc.「世界の飢えを考えよう―国際美術展」実行委員会世田谷美術館、朝日新聞社