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展示作品からヒントを得て、参加者たちでパフォーマンス(演劇・ダンス・音楽など)をつくるワークショップ・シリーズ。今回は「平泉―みちのくの浄土」展が舞台です。国宝級の仏像たちといっしょに、ことばとからだで遊んでみます。20代~の参加者枠は定員に達しました。
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展覧会場を舞台に、みんなで誰もみたことのないドラマをつくります。
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<冒険王・横尾忠則>をテーマにしたパフォーマンスを参加者でつくります。音楽やダンスの経験は不問。パフォーマンスの発表は、閉館後の“誰もいない美術館で”!
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<冒険王・横尾忠則>をテーマにしたパフォーマンスを参加者でつくります。音楽やダンスの経験は不問。パフォーマンスの発表は、閉館後の“誰もいない美術館で”!
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画家(土方久功)と作家(中島敦)の不思議な出会いがテーマ。「パラオ-ふたつの人生」展を舞台に、真冬の南の島の「ナゾノドラマ」をみんなでつくります。作った演劇の発表会は閉館後の誰もいない美術館…。
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展示作品からヒントをもらって、演劇やダンスをつくるワークショップ・シリーズ、2週連続特大号!「夢からの贈り物展」を舞台に、眠れぬ夜の演劇をみんなでつくります。発表会は閉館後の誰もいない美術館…。1週だけの参加もOK!
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展示作品からヒントをもらって、ダンスや演劇をつくるワークショップ・シリーズ。今回は「岡本太郎展」が舞台!全身をめいっぱい使って、みんなで“タロウ・ダンス”をつくっちゃう?!
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展示作品からヒントをもらって、音楽や演劇をつくるワークショップ・シリーズ。今回のテーマは「うつわの音楽」。ひな祭りの夜、たくさんの器が並ぶ展示室から、不思議な音が響いてくる…?身近な器を使ってみんなで音楽をつくります!発表会は閉館後の“誰もいない美術館で”行います。
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クリスマス目前!夜の美術館を秘密のパーティ会場にしちゃう!?ダンス、演劇、音楽、どんな手を使ってもOK!
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ふんわり浮かぶ夢のような作品をもとに、ダンスをつくりませんか?踊ったことのない人でも大丈夫!発表会は閉館後の「誰もいない美術館で」行います!
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展示作品を見て、参加者一人ひとりが感じたことをもとに演劇をつくるワークショップ・シリーズ。今回は夏らしく浴衣を着て、展示品のいすやテーブルを使ったドラマづくりに挑戦!発表会は閉館後の“誰もいない美術館”で行います!(浴衣がなくても参加できます。)
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展覧会場に、いま話題の「うなるカリスマ浪曲師」が登場!みんなでアートを唄って語りたおす、前代未聞のワークショップ。あなたはどこまで語れますか?
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アラブの音とリズムを体験。閉館後の「誰もいない美術館で」即興演奏に挑戦しよう!
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ベルギーの古都、ゲントからやってくる100年前の魅力的な絵画たち。一見穏やかな風景画、ミステリアスな肖像画…。展示室にただよう、この不思議な空気は何だろう?絵の中の迷宮で、あなたのダンスが生まれます。
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ある日の東京の街角。そこにはどんなドラマが展開していたのでしょうか?展示品に秘められた会話を、再現してみませんか?パワフルな表現力で話題の聾(ろう)俳優をゲストに迎える、異色の演劇ワークショップ!発表会場はなんと閉館後の”誰もいない美術館”です。
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最終回となる今回は、「瀧口修造:夢の漂流物」展関連企画です。「夢の漂流物」と呼ばれる、不思議な作品たちからイメージをふくらませ、パフォーマンスをつくります。ダンス、音楽、演劇、何でもアリ!発表会場は誰もいなくなった夜の展示室…。
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「祈りの道 吉野・熊野・高野の名宝展」関連企画です。幸せを祈ってひたすら歩く、巡礼の旅。そこにはいったいどんなドラマが・・・?異色の演劇ワークショップの発表会場は、誰もいなくなった夜の美術館です!
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思わず踊り出したくなるアラブ音楽のリズムを、まずはたっぷり体験します。さて、古代ヨルダンの沙漠に響いていた音とは・・・?「沙漠の王国 ヨルダン展」を見て想像をふくらませ、閉館後の静まり返った展示室で即興演奏です!
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展覧会の作品を、ダンス・音楽・演劇などを切り口に体感するワークショップ(2日間×4回)が始まります。募集は各回ごとに行いますので、まずはお気軽にご参加ください。第1回目は、「宮本隆司写真展」が素材。作品世界から触発される感覚をさぐり、演出家、ダンサーとともに、からだで表現してみませんか?発表は、閉館後の「誰もいない美術館で」・・・。写真が好きな人、ダンスが好きな人、何が好きかまだわからない人、待ってます!
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世田美チャンネルvol.24は、「ルカ・ヴェジェッティさんにきく 世田谷美術館でのパフォーマンス「夢の解剖――猩々乱」をめぐるインタビュー」をお送りします。夜の美術館を能舞台に変貌させたプロジェクトについてのお話です。ルカさんはイタリア出身で、日本文化に造詣の深い演出家・振付家。2021年10月、当館のエントランス・ホールで能「猩々乱(しょうじょうみだれ)」を演出しました。第一級の能楽師たちが出演してつくりあげた美しい異次元空間に、大きな驚きと感動の声が寄せられた本作を、映像作品「夢の解剖――猩々乱」として有料配信します(2021年12月1日~2022年3月31日)。インタビューは、リハーサル真っただ中の2021年9月24日に実施。コロナ禍に翻弄されながらも3年越しで準備してきたプロジェクトのキーワードは、「見えないものを見る想像力」。公演本番の鮮やかな記録写真を組み込み、さらにルカさんの他の作品の写真も多数お楽しみいただけます。ルカさんのインタビュー動画の公開は、国内外で初めてのことです。能は見たことがない、当館にいらしたことがないという方も、演出家の静かで情熱的な語り口や魅力的な写真に、思わず引き込まれてしまうのでは? 映像配信の前に、あるいは観たあとの余韻を味わいながら、ぜひ本インタビューをご視聴ください。世田美チャンネル vol.24「ルカ・ヴェジェッティさんにきく 世田谷美術館でのパフォーマンス「夢の解剖――猩々乱」をめぐるインタビュー」(約29分)→世田美チャンネルをYoutubeで見るデジタルコンテンツ「世田美チャンネル」にもどる→こちら
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2021年10月5日と6日、当館ではイタリア出身の演出家・振付家ルカ・ヴェジェッティさんの原案・演出により、パフォーマンス「夢の解剖――猩々乱」を上演しました。エントランス・ホールの空間を活かすシリーズ「トランス/エントランス」の特別篇と銘打ち、名だたる能楽師のみなさんにご出演いただいて、まさに特別な2日間が実現しました。現在は、映像作品としての「夢の解剖――猩々乱」の製作が進行中。12月1日より有料配信予定です。当ブログにて、シテの長山桂三さんによる白熱の稽古の様子はすでにお伝えしましたが、ここでは、本企画を担当した塚田美紀学芸員がルカさんに行ったインタビュー(近日デジタルコンテンツ《世田美チャンネル》で公開予定)のハイライト部分をご紹介します。テキストは公演当日のパンフレットにも掲載しましたが、今回は当日の様子など、さまざまな記録写真も交えてお届けします。美術館の空間に、能を置く塚田美紀(以下TM): ルカさんは2017年、横浜能楽堂とニューヨークのジャパンソサエティーとの共同制作作品「左右左」を手がけました。能、舞踏、コンテンポラリーダンスのアーティストと協働し、能舞台の制約を活かした素晴らしい作品でしたが、今回は全く異なる環境の世田谷美術館のエントランスに、能を持ってくる試みですね。世田谷美術館エントランス・ホールルカ・ヴェジェッティ(以下LV): 能をごく自然なかたちで見せつつ、その舞台、いわば「うつわ」となるエントランスがどれだけ能の可能性を高めるか、ということに挑むつもりです。能の世界の人間でもなければ、日本人でもない私にとっては、大きすぎるほどの挑戦です。にもかかわらず、私は幸運にも最良の能楽師の方々と出会い、他ならぬ彼らに背中を押してもらった。だから挑戦できるのです。また、私の舞台芸術観がそもそも能から大きな影響を受け続けていますから、この素晴らしい演劇の形式を壊すつもりは毛頭ありません。この空間に能を置いたとき、どうすればより興味深く見えるか、また空間自体もよりおもしろく見せるにはどうしたらいいか。ただそういうことなのです。TM: 今回のプロジェクトを始めるにあたり、まず大倉源次郎先生や長山桂三先生に、どのような演目が良いかを相談しましたね。いくつかいただいた候補から「猩々乱」を選ばれたのはなぜですか。LV: まず、いただいた候補のなかで、完全なかたちで上演できるのは「猩々乱」だった、ということ。長い演目ですと部分的に切り取ることになりますが、それは避けたかった。また、「猩々乱」は構造がシンプルで、舞の部分が全体の3分の2を占めています。詞章や話の筋の展開よりも、演者の身体、パフォーマンスそのものがエッセンスであるような演目が、この場所で能を体験するには向いていると思ったのです。「夢の解剖――猩々乱」 撮影:今井智己 また、劇場と美術館という空間の違いについても考えていました。劇場は、濃密な時間が圧縮され詰め込まれている空間だという了解がありますが、美術館はもっと自由ですね。開館中なら何時に行ってもよく、どの作品にどれくらい時間をかけて見るかも自分の勝手です。そのように本質的に自由度の高い空間でパフォーマンスを、まして能を見せることがどれほど難しいか。これら全てを考慮して「猩々乱」を選びましたが、間違っていなかったと思います。見えないものへの想像力TM: ルカさんが当館で作品をつくってくださるのはこれが2回目です。前回は、ダンサーと観客が展示室から廊下を通り抜け、このエントランスに出てくる、というパフォーマンスでした(「風が吹くかぎりずっと――ブルーノ・ムナーリのために」、2018年)。今回、空間に関して新たな発見はありますか。「風が吹くかぎりずっと――ブルーノ・ムナーリのために…「風が吹くかぎりずっと――ブルーノ・ムナーリのために…LV: 前回は、動くオブジェとしてのダンサーとともに観客も移動していたので、すべては絶え間ない流れのなかにありました。今回、観客はずっと座っており、視線は演者に集中するでしょうが、それでも空間がひとつの生命体のようになるだろうと思っています。 このエントランスの空間にはさまざまに異なる奥行きがあり、縦横に伸びる線や特定の高さがあって、ある決まった比率でできています。光を用いることで、そうしたものがどのように変化して見えるか。建築のディテールに着目するようになって、発見は多いです。「夢の解剖――猩々乱」 撮影:今井智己 ところで、前回の企画が終わって世田谷美術館の平面図を改めて見たとき、何かと能のことを考えている人間として、気づいたことがありました。建築家は、この美術館に能の空間を忍び込ませている、と。1階展示室に続く廊下と、このエントランス(※階段踊り場などの床面積も含む)の比率は、能楽堂における橋がかりと舞台の比率と同じです。世田谷美術館のエントランス・ホールから1階展示室に続…TM: そうでしたか。あの廊下は橋がかりをイメージして設計された、ということはお伝えした記憶がありますが、廊下とエントランスの比率については初耳です。LV: ここのエントランスは床などに曲線が多用されているので、確かに気づきにくいとは思います。しかし比率で見ると確かにそうなのです。それが今回のプロジェクトの出発点になりました。この美術館は能舞台なのだ、ではどう使えるだろうか、と。さて、能楽堂ですと、客席から橋掛かりと舞台が見えますが、このエントランスからは廊下が見えない。そしてこの「見えない」という問題こそが、他のすべてにつながるテーマになったのです。そこにあるのに見えない空間を、どうすれば示唆できるのか。もっと向こうには何がある? と人が想像できるようにするにはどうしたらいいのか。「夢の解剖――猩々乱」より 撮影:今井智己見えない、けれども感じることはできる、そのような状態をめざすべく、今回の光の使い方を考えました。見えない、ということですと、演者の入退場も、見えない空間と結びついています。彼らがどこから来てどこに帰ってゆくのか、私たちには見えないのですから。想像力をどう開いていくのか。この作品に限らず、舞台芸術全般において重要なテーマだと思っています。――2021年9月24日 世田谷美術館にて(採録・翻訳 塚田美紀)※デジタルコンテンツ《世田美チャンネル》では、ルカさんのインタビュー動画(日本語字幕付き)を後日公開予定。ここでご紹介したお話のほか、「夢の解剖」というメインタイトルについて、またコロナ禍を背景に映像作品の創造を本格的に試みるに至った経緯などについて、ルカさんが語ります。
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当館のエントランス・ホールを舞台にするパフォーマンスシリーズ「トランス/エントランス」、第17回目となる今回は特別篇です。イタリア出身の演出家・振付家のルカ・ヴェジェッティさんをお迎えし、「猩々乱(しょうじょうみだれ)」という能の演目を演出していただくのです。エントランスで照明美術(デザイン=吉田萠)を確認する…本シリーズ担当の筆者がルカさんと出会ったのは2017年、横浜能楽堂でのこと。笠井叡さんや鈴木ユキオさんなど当館ともご縁の深いダンサーと、大倉源次郎さんなど第一級の能楽師がコラボするユニークな作品「左右左(さゆうさ)」を観に行ったのですが、その原案・演出・振付を手がけたのが、ルカさんだったのです。素晴らしい作品に感激し、終演後にお声がけしたのが始まりでした。ルカさんに加え、パートナーである美術家・吉田萠さんとも意気投合し、2018年には当館の「ブルーノ・ムナーリ」展のための新作パフォーマンスを委嘱。その直後から、今回の「夢の解剖―猩々乱」プロジェクトが始動しました。架空の動物「猩々」がほろ酔い気分で水上で舞う、という趣向の演目を、橋掛りのような廊下、水紋のような意匠をもつ当館の白い空間に置いてみる――さあどうなるでしょうか。コロナ禍による公演の1年延期、そして困難を極める入国ビザの取得をギリギリでクリアし、9月17日、約3年ぶりに当館にやってきたルカさん。今回のプロジェクトは、現場に立たなければ演出が完成しない性質のものですが、本番まで2週間少々しかありません。しかし3年前と同様、ルカさんは静かにテキパキとクリエーションを進めます。9月19日には、観世流シテ方の長山桂三さんが初稽古に。「左右左」に御子息の凜三さんが出演した関係で、長山さんとルカさんは互いをよく理解しています。今回長山さんは、サプライズとしてルカさん用の能面を持参! 「無理難題を言われる前に、まず体験していただかないとね」といたずらっぽく微笑み、ルカさんも喜んで能面を付けます。長年にわたり、能から多くを学んでいるルカさんですが、…元バレエダンサーでもあるゆえ、優れた身体能力と空間感覚を持つルカさん。ほぼ何も見えない状態でシテの動線を確認し、瞬時にさまざまなことを理解したようです。実に興味深い、これはすごい…と何度も呟いていました。さて、能楽堂とは全く異なる空間である当館のエントランス。ここでわざわざ能楽師に舞っていただく、という挑戦にまつわる困難さは、数え上げたらキリがありません。稽古中の長山桂三さんルカさんのヴィジョンを共有しながら、長山さんは驚異的な集中力で、美しく緊張感のある舞を繰り出します。その姿を拝見していると、コロナ禍が続くなかでこのような企画を実現するためのあらゆる苦労が、ふっと消えていくようにも思えます。稽古中の長山桂三さん。後方で座っているのは美術家・吉…「夢の解剖―猩々乱」、本番は10月5日(火)・6日(水)、いずれも20時開演です。チケット発売は9月28日(火)の正午から。コロナ禍により、わずか40席限定とはなりますが、お求めやすい立見席を若干設けます。夜の美術館でみる夢を、どうぞお楽しみに。本企画は、劇場等でのコロナ感染症対策も参考にしながら、さまざまな防疫対策を講じて稽古・上演いたします。イベントの詳しい内容、参加のご希望はこちら→イベントページをご覧ください
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※本イベントはオンラインのみの公開です美術館と、そこに集う人々。そこに身を置き、作品を「鏡」として自身を見つめ、想像力を羽ばたかせたいと願う人々によってこそ命を吹き込まれるのが、美術館という場です。世田谷美術館の「作品のない展示室」には、「鏡」としての作品はありません。ただ窓はあり、その向こうに刻々と変化する光と緑があります。部屋の奥には、30数年分の展覧会やパフォーマンスの記録もあります。作品の不在、圧倒的な借景、過去の動きのイメージ群。それらによって、ここで人々が体験してきた空間と時間が、また美術のみならず音楽・ダンス・演劇など、いかに多様なジャンルのアーティストにこの館が支えられてきたかが、はからずも開示されることになりました。ほどなく、展示室には作品が戻ってきます。しかし作品の不在によって見えてきたこと、支えてくださる人々とのつながりを記憶しておくために、この空間/時間そのものを味わうことから生まれるパフォーマンスを、「作品のない展示室」の最終日に、創造します。これまで何度も当館の空間と対話しつつ踊ってきたダンサー、鈴木ユキオ(YUKIO SUZUKI projects代表)に、シンプルな動きの連続による振付・構成を委嘱し、過去のパフォーマンス・プログラムに関わったアーティストたちに参集を呼びかけ、館内スタッフも加わって、世田谷美術館の空間/時間をともに味わい、「明日の美術館をひらくために」、ともに表現するプロジェクトです。ただ、コロナ禍により、この創造の現場に、一般の来場者のみなさんをお迎えできません。残念でなりません。しかし、「空間/時間そのものを味わう動き」のいくつかは、どなたでも試せるよう、短い動画として事前に一般公開します。またパフォーマンスの記録写真・映像は、編集を経て、後日一般公開します。「明日の美術館をひらくために」、当館としては初めて試す方法で、このプロジェクトをみなさんと広く共有したいと願っています。※2020年12月に記録冊子『明日の美術館をひらくために―「作品のない展示室」をめぐる記録』を刊行・販売開始しました。English Site振付・構成・出演鈴木ユキオ出演者YUKIO SUZUKI projects(安次嶺菜緒、赤木はるか、山田暁、小谷葉月、栗朱音、阿部朱里)参加者当館のパフォーマンス・プログラム等に関わったアーティスト(ボヴェ太郎、柏木陽、尾引浩志、大熊ワタル、こぐれみわぞう、福田毅、三宅一樹、群馬直美、神村恵、上村なおか、CORVUS(鯨井謙太郒+定方まこと)、笠井久子、笠井禮示、浅見裕子、砂連尾理、杉本文、吉野さつき)、世田谷美術館学芸部・総務部・分館スタッフ企画・制作塚田美紀制作補助佐藤深雪、佐藤香織、久保友美記録写真堀 哲平記録映像杉田協士、飯岡幸子、黄永昌、髭野純、田巻源太振付の一部公開(YouTube: 世田谷美術館公式)2020年8月27日公開記録写真の公開(Instagram: setabi.performance)2020年8月18日公開記録映像の公開(YouTube:世田谷美術館公式)2020年10月17日公開「明日の美術館をひらくために」記録映像(約31分)本番撮影2020年8月27日(木)閉館後(非公開)撮影場所当館1階「作品のない展示室」ほか記録冊子の刊行・販売くわしくは こちら(セタビブログ)アーティストコメント:美術館という箱に、美術というモノが展示され、そのモノを糸口に、そこに集う人たちが、それぞれの頭の中に、いや頭という枠を飛び越えながら、想像し、思考はどんどん遠くへ飛んでいく。どこまで遠くに飛べるのか、あるいはどこまで遠くに飛ばせるのか。偶然居合わせたあの人の想像と、どこかで少しずつ繋がりながら、旅をする。そして、それと同時に、美術というモノに向かい合った自分自身を内省する時間でもある。美術館とはそういうところだと思う。静かに、自分と向き合う場所。静かに、自分を積んでいく場所。静かに、自分を作っていく場所。一つひとつの身体が、想像そのものになって、この空間に居合わせた人と重なり合って、そうして、何もないこの場所で、何かを作り出すことができれば、それこそが、ダンスにしかできないことだと思う。シンプルな動きが連なって、動きが時間になり、身体が風景になり、そこにいる全てのヒトやモノがダンスになり、作品になる「作品のない展示室」が作り出す、一夜限りの「展示室から生まれる作品」――鈴木ユキオアーティストプロフィール:鈴木ユキオ「YUKIO SUZUKI projects」代表/振付家・ダンサー。世界40都市を超える地域で活動を展開し、しなやかで繊細、かつ空間からはみだすような強靭な身体・ダンスは、多くの観客を魅了している。2008年に「トヨタ コレオグラフィーアワード」にて「次代を担う振付家賞」(グランプリ)を受賞。2012年フランス・パリ市立劇場「Danse Élargie 」では10組のファイナリストに選ばれた。世田谷美術館では、「INSIDE/OUT 建築の時間・ダンスの瞬間」(2009年)、トランス/エントランスvol.15「イン・ビジブル in・vísible」(2017年)、「風が吹くかぎりずっと――ブルーノ・ムナーリのために[Tanto quanto dura il soffio: per Bruno Munari]」(2018年)に出演している。ウェブサイトデジタルコンテンツ「イベントレポート」にもどる→こちら
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動画配信「世田美チャンネル」vol.6は、当館2階ライブラリー前スペースから、NPO法人演劇百貨店代表の柏木陽さんをゲストにお迎えして、パネル展示《如月小春と世田谷美術館のワークショップ 「げんきにえんげき・創作仮面劇」(1988年)の記録から》をご紹介します。今年は劇作家・如月小春の没後20周年。如月が講師を務めた当館のワークショップ「げんきにえんげき・創作仮面劇」(1988年)の記録写真から21点を選び、ワークショップの進行メモにもとづいた解説も加えて、パネル展示をしています。如月小春のプロフィールは本ブログ末尾をご覧ください。パネル展示《如月小春と世田谷美術館のワークショップ 「げんきにえんげき・創作仮面劇」(1988年)の記録から》は、会期を延長して開催しております。開催中~6月14日(日) 世田谷美術館2階 ライブラリー前スペース動画は一発本番で撮影しています。ノーカット、ノー編集です。※動画は音声に字幕も付けておりますので、どなたでもお楽しみいただけます。※展示室の照明の都合により、画面が暗いですが、あらかじめご了承ください。世田美チャンネル 如月小春と世田谷美術館のワークショップ 「げんきにえんげき・創作仮面劇」(1988年)の記録から(約12分)→世田美チャンネルをYoutubeで見る如月小春(1956-2000)劇作家、演出家。1983年、演劇集団NOISEを立ち上げ、『DOLL』『MORAL』など、俳優の声や身体に対する鋭敏な感覚をベースとする作品を発表。坂本龍一や高橋悠治などとのコラボレーションも試み、野田秀樹、渡辺えり子(現・渡辺えり)らが牽引した1980年代の小劇場ブームのなかで異彩を放った。自身が生まれ育った東京についてのすぐれたエッセイでも知られ、当時の都市論の文脈でも注目された。1987-88年、世田谷美術館で子どもと演劇をつくるワークショップを行って以降、90年代は兵庫県立こどもの館を初めとして、各地で子どもや大人向けのワークショップを精力的に行い、演劇とは何かを問い直し続けた。また桐朋学園短期大学部、立教大学、慶應義塾大学などで教えつつ、アジアの女性たちの演劇表現や我が国の教育・文化の未来についてなど、幅広い視野のもと数多くのシンポジウムや講演を行った。主な著作に『都市の遊び方』(新潮社、1986年)、『八月のこどもたち』(晩成書房、1996年)など。柏木 陽 1970年東京都生まれ、千葉県育ち。1990年、大学で如月小春と出会う。アジア女性演劇会議にボランティアスタッフとして参加。その後演劇集団NOISEに入団。2003年、NPO法人演劇百貨店を設立。演劇家と名乗り、全国色々なところで、子どもを中心とした演劇に関心のある人もない人も、障害のある人も、外国から来た人も、おじいちゃんおばあちゃんも、バリキャリの人も、そうでない人も一緒に演劇作りを行っている。都内中高の演劇部の外部講師として上演用台本の提供も行う。現在、和光大学、青山女子短期大学の非常勤講師。パネル展示 如月小春と世田谷美術館のワークショップ 「げんきにえんげき・創作仮面劇」(1988年)の記録からトーク 如月小春を読みなおす 「続・八月のこどもたち」からセタビ Podcasting Vol.29(柏木陽氏 ワークショップ「誰もいない美術館で」に関連した音声コンテンツ) デジタルコンテンツ「世田美チャンネル」にもどる→こちら