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企画展(終了)
蔡國強は1957年中国に生まれ、‘86年よりわが国に在住、内外に作品を発表している注目すべき現代作家の一人です。絵具ならぬ火薬を使って、あるときは台地の上にあるときは屏風の上に描かれるドローイングはエネルギーと力強さに満ちています。昨年中国嘉峪関で実現された“万里の長城を1万メートル延長するプロジェクト”にみられるようにそのコンセプトは、悠久の歴史を越えて宇宙へ向けるメッセージという壮大な時空間論にもとづいています。 「混沌」展は同時期に世田谷美術館で開催される「秦の始皇帝とその時代展」に着想を得、2000年のときを超えて現代に生きるわれわれと、古代中国を結びつけようとする試みです。内容は中国の古典演劇の俳優を招いての流動インスタレーション「不老不死薬」、長さ15メートルのもわたる「延長」プロジェクトのドローイング、ほか絹布に刺繍で表現される「シルクロード」など多様な角度から構成されています。
刊行物
目次 なし奥付編集:長谷川祐子、辰巳昌利デザイン:林聡執筆:陳日昇、蔡國強、大島清次、長谷川祐子翻訳:田原潮二、スタンリーN.アンダーソン、牧陽一写真撮影:森山正信、東谷隆司印刷:新日本工業株式会社発行人:辰巳昌利発行:株式会社ノマルエディション制作:世田谷美術館ISBN-4-931270-09-3