(13件)
企画展(終了)
日本の現代美術を語るうえで常に重要な位置を占める、高松次郎(1936-1998)、若林奮(1936-2003)、李禹煥(1936- )。三人とも立体と平面という境界を跨いで旺盛に作品を制作・発表しています。そのなかでも、1970 年代以降、積極的に「版」による表現に取り組んでいることは注目に値するでしょう。高松次郎は1980 年代末にスクリーンプリントによる連作に取り組みました。版の重ね合わせやインクの色を変え、そこから生まれる形を確認していく作業は、同時期の油彩作品の制作と関連したものと見ることができます。若林奮は金属による彫刻とともに版画も数多く制作してきました。そのなかには、彫刻作品の一部分である線刻を施した銅板を版画作品の版としたものもあり、従来からの版画という枠組みにとらわれずに制作していたことが窺えます。李禹煥は今なお継続的に版画を手掛けて発表しています。絵画よりも自分と距離を置くことができ、他者性が入るメディアである版画を中間項と考え、そこで試みたものを絵画に移そうとしている――とも語っています。このように見ていくと、それぞれが「版」を媒介とすることで、制作についての思索を深化させていったともいえるかもしれません。三人の創造の軌跡を再考する機会ともなる「版」の世界を、お楽しみください。※本展関連企画の対談および講演会は、すべて手話通訳が付きます。
企画展(終了)
鉄や銅、鉛などの素材を使い、深い自然観に基づく思索的な作品を制作することで知られる現代彫刻家・若林奮が一昨年、惜しまれつつこの世を去りました。若林は彫刻家として著名ですが、一方で版画に親しみ、生前に制作した版画の総数は約700点にも及びます。本展は若林の代表的な版画集や版を応用した紙の作品、版画と関連する彫刻の小品などを紹介し、若林奮の版画の魅力に迫ります。
ミュージアム コレクション(終了)
日本の現代美術を語るうえで常に重要な位置を占める、高松次郎(1936-1998)、若林奮(1936-2003)、李禹煥(1936- )。 三人とも立体と平面という境界を跨いで旺盛に作品を制作・発表しています。そのなかでも、1970年代以降、積極的に「版」による表現に取り組んでいることは注目に値するでしょう。 高松次郎は1980年代末にスクリーンプリントによる連作に取り組みました。版の重ね合わせやインクの色を変え、そこから生まれる形を確認していく作業は、同時期の油彩作品の制作と関連したものと見ることができます。若林奮は金属による彫刻とともに版画も数多く制作してきました。版を繋ぎ合わせて画面を構成した作品や、過去の版に手を加え刷り直した作品もあり、銅板を手にして彫刻と版画を行き来していたことがわかります。李禹煥は今なお継続的に版画を手掛けて発表しています。絵画よりも自分と距離を置くことができ、他者性が入るメディアである版画を中間項と考え、そこで試みたものを絵画に移そうとしている―とも語っています。 このように見ていくと、それぞれが「版」を媒介とすることで、制作についての思索を深化させていったともいえるかもしれません。三人の創造の軌跡を再考する機会ともなる「版」の世界を、お楽しみください。本展覧会は昨年春に開催を予定していた「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」展を、ミュージアム コレクション(当館収蔵品展)の枠組みで再構成したものです。上記展覧会にあわせて制作したカタログ(四六判上製本、全216頁)も販売しています。小コーナーでは、2020年8月に逝去された写真家・アートドキュメンタリストの安齊重男(1939-2020)を追悼する展示を行います。
イベント(終了)
新型コロナウィルス感染拡大抑制のために、中止いたします。三人の作家それぞれが書き記した言葉を追いつつ、作品に込められた創作の思考を読み解いていきます。
イベント(終了)
新型コロナウイルス感染拡大抑制のために、中止いたします。展示室で作品を前に、見たこと、感じたことを言葉に表しながらグループで鑑賞します。会話による美術鑑賞に取り組んできた全盲の白鳥建二さん、美術館の学芸員、その日初めて出会う参加者が、言葉を介して一緒に作品を見たら、どんな鑑賞ができるでしょうか。一人で見るのとは違う楽しみかたを体験してみてください。
イベント(終了)
新型コロナウイルス感染拡大抑制のために、当面の間、中止いたします。再開は、当サイトでお知らせいたします。展覧会毎に、様々な趣向を凝らした内容で、子どもから大人までその場で楽しめる簡単な工作などを行います。
イベント(終了)
時期を同じくして開催される2つの展覧会(世田谷美術館、多摩美術大学美術館)をきっかけに、若林奮が問い続けてきた事について、作品鑑賞と実技体験によって考えてみませんか?
イベント(終了)
当館の館長が長年に亘る若林奮氏との付き合いをスライドを交えて紹介。
ミュージアムショップ
目次「挨拶にかえて」酒井忠康高松次郎高松次郎のコスモロジー若林奮若林奮と版の層李禹煥李禹煥の中間項文献再録「色」高松次郎/「長く続く凹んだ土地」若林奮/「手について」李禹煥/「絵画と彫刻の在り処」李禹煥高松次郎略歴/主な文献若林奮略歴/主な文献李禹煥略歴/主な文献出品作品リスト奥付編集:野田尚稔、塚田美紀装幀:栗原幸治(クリ・ラボ)校閲:高橋賢印刷:株式会社東京印書館発行:世田谷美術館©2020 Setagaya Art Museum
ミュージアムショップ
目次「若林奮版画展に寄せて―発想の周辺」酒井忠康「若林奮の版画―焼きなまし銅板をめぐって」石井幸彦図版版画手彩色版画彫刻関係資料若林奮 略年譜文献目録出品リスト奥付編集:世田谷美術館(石井幸彦、野田尚稔)デザイン:中村道高(美術出版デザインセンター)制作:美術出版デザインセンター発行:世田谷美術館 ©2005
ブログ
デジタルコンテンツ「世田美チャンネル」vol.21は、臨時休館中の世田谷美術館2階展示室より、ミュージアム コレクションⅠ「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥――版という場所で」に展示している、三人の版画についてご紹介いたします。世田美チャンネル vol.21 「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥」関連動画 (約16分)→世田美チャンネルをYoutubeで見る展覧会名:ミュージアム コレクションⅠ「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥――版という場所で」 会期:2021年4月17日(土)~6月13日(日)※会期中一部展示替えを行います。開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)会場:世田谷美術館 2階展示室展覧会基本情報は《こちらをクリック》デジタルコンテンツ「世田美チャンネル」にもどる→こちら
ブログ
新型コロナウイルス感染症の影響で、展覧会「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥 ―版という場所で」展は残念ながら中止となりましたが、その決定直前まで制作をしていた図録は完成しています。全出品作の図版を収録しているほか、三人の制作の背景が感じられるような文章を再録しました。展覧会図録としては、ちょっと小ぶりな四六判。上製本丸背の造本で、ジャケットの紙も肌触りがよく、手になじみます。「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥――版とい…ライブラリーで閲覧できるほか、ミュージアムショップで販売(税込2,200円)しておりますので、ぜひお手に取ってみてください。送料は別途かかりますが、通信販売での取り扱いもしております。詳しくは、ミュージアムショップのページをご覧ください。ご購入はこちら ⇒ ミュージアムショップ
新着情報
新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休館に伴い、開催が中止となりました「驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥 ―版という場所で」展の図録をミュージアムショップで販売しています。通信販売も行っております。ご購入はこちら ⇒ ミュージアムショップ