2018.06.07
「人間・髙山辰雄展」をもっとたのしむ、みどころ紹介~髙山辰雄が手がけた漫画本
髙山辰雄が手がけた漫画本『ボクラノナカマ』(綱島書店、19…
現在開催中の「人間・髙山辰雄展」。
本展の知られざる目玉展示は、戦後間もない頃に髙山辰雄が手がけた漫画本『ボクラノナカマ』(綱島書店、1947年発行)。
長くご遺族の手元に保管されていたものです。
コーノ・ジョーというペンネームが使われており(由来は“甲の上”だとか…)、今回公表されなければおそらく誰にも髙山辰雄の手によるものと知られることがなかったであろう、まさに知られざる髙山辰雄の仕事です。
戦中から戦後間もない頃にかけて官展への入選と落選を繰り返し、経済的にも苦しい日々を送っていたという髙山辰雄。妻・やゑさんとともに、こうした漫画や絵本、双六などを描いて生計を支えていたとのこと。
日本画の表現とはまったく異なる、ほのぼのとした絵柄とストーリーは、子ども好きだった髙山辰雄の優しい人柄を感じさせます。
本展では、この漫画本に収録された全2話のおはなしをアニメーション化した映像も展示しています。その作り手は、なんと、髙山辰雄の孫である髙山尚紀さん。しかも、登場キャラクターの一人として声の出演もされています。
世代を超えたこの貴重なコラボレーション作品も、ぜひ会場でご覧ください!
G.I
投稿者:G.I
2018.06.07 - 02:20 PM