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セタビブログ

2018.06.13

まもなく終了!「人間・髙山辰雄展――森羅万象への道」もうひとつのみどころ

「人間・髙山辰雄展」展示の会場風景

「人間・髙山辰雄展」展示の会場風景

数多くの代表作を集めた本展の、もう一つのみどころは、髙山辰雄が遺した言葉の数々です。

会場の冒頭で掲げた言葉は、
「人間が描きたい。なんとか人間が表現できたらと、真底から思っている」
これは、1973年に開催した最初の大規模な個展「日月星辰 髙山辰雄展」に際して語ったもので、まさに所信表明といえます。
この人間を描くことへの強い意志は、70余年の画業のなかで、まるで一筋の道のように、生涯貫かれていきました。

印象深い言葉として、次のようなものもあります。
「絵なんていつかはこなごなになってしまうでしょう。雪舟もなくなるだろう。
けれども空気の中に残りたい、生れて死ぬということを考えながら、人間はそれを求めているのでしょうか。」
(『三彩』1964年8月号より)

展覧会場に立って、数々の作品に囲まれていると、こうした人間・髙山辰雄の思いが
まさに会場内の空気中に漂っているような気がしてきます。

人間・髙山辰雄展は、6月17日(日)まで。
会期はあとわずかとなりましたが、髙山辰雄の絵画にかけた思いを、ぜひ会場で体感していただければと思います。

G.I

投稿者:G.I

2018.06.13 - 01:20 PM

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